フル出場の原口、2戦連発ならずチームも敗戦…ヴォルフスブルクが無敗キープ

原口元気

ヴォルフスブルク戦に出場した原口 [写真]=Bongarts/Getty Images

 ブンデスリーガ第5節が19日に行われ、ヴォルフスブルクと日本代表FW原口元気が所属するヘルタ・ベルリンが対戦した。

 昨シーズンを2位で終え、バイエルンを破りドイツスーパーカップを制したヴォルフスブルクは今シーズンここまでの4試合で2勝2分けと無敗をキープし4位につけている。一方のヘルタ・ベルリンは2勝1分け1敗で8位。前節、今シーズン初ゴールを挙げる活躍を見せた原口はこの試合に右サイドで先発出場した。
 
 最初のチャンスはヴォルフスブルク。7分、バックパスを受けたヘルタ・ベルリンのGKトーマス・クラフトにプレッシャーをかけたニクラス・ベントナーがボールを奪いシュートにつなげたが、これは大きく枠の上に外れた。ヴォルフスブルクは16分にも、右サイドからのクロスにナウドが頭で合わせるもゴール右に外れた。

 対するヘルタ・ベルリンも17分にチャンスを作る。ロングボールをヴェダド・イビシェヴィッチが頭で落とすと、左サイドからエリア手前に走りこんだ原口が胸トラップからボレー。強烈なシュートがゴールを脅かしたが、これはGKディエゴ・べナリオのファインセーブに阻まれてしまう。

 ヴォルフスブルクは29分、ダニエル・カリジューリが右サイドをドリブルで持ち運びカットインから左足でミドルを狙ったが、GKクラフトがしっかりとセーブし得点を許さない。ヘルタ・ベルリンは44分、接触プレーで足を痛めていたセバスティアン・ラングカンプが途中交代を余儀なくされ、代わってニクラス・シュタークが投入された。

 ホームのヴォルフスブルクがやや押し気味にゲームを進めたものの最後のところで精度を欠き得点には至らず、0-0のまま前半を折り返す。

 ヘルタ・ベルリンは前半終了間際のプレーで負傷したGKクラフトに代わり、後半開始と同時にルネ・ヤーステインを投入。早い段階で2枚の交代カードを切ることとなった。

 54分、ヴォルフスブルクはクロスボールのこぼれ球に反応したユリアン・ドラクスラーがエリア内でDFに倒されたがホイッスルは鳴らず、さらに直後の55分には左からのクロスにファーサイドでフリーとなっていたクリスティアン・トレーシュがボレーで合わせるも軸足を滑らせてしまいシュートはうまくミートできなかった。

 攻勢を強めるヴォルフスブルクは64分、ドラクスラーが左サイドへ展開すると、そのままゴール前に走り込み、左からのクロスに完全フリーで合わせる。しかし強烈なヘディングシュートはGKヤーステインがなんとか弾き出した。

 ようやく試合が動いたのは76分。ヴォルフスブルクがカウンターを仕掛け、エリア手前左からのクロスがオフサイドぎりぎりで飛び出したカリジューリに渡ると、カリジューリはGKの手前でラストパスを選択。最後はバス・ドストがきっちり流し込みヴォルフスブルクが先制に成功した。

 リードを得たヴォルフスブルクはさらに88分、ドラクスラーがエリア内でファビアン・ルステンベルガーに倒されPKを獲得。これをドストがゴールど真ん中に決め、点差を2点に広げる。試合はこのまま終了。ヴォルフスブルクが2-0でヘルタ・ベルリンを下し、開幕から続く無敗をキープした。

 次節、ヴォルフスブルクはアウェーでバイエルンと、ヘルタ・ベルリンはホームでFW大迫勇也とMF長澤和輝が所属するケルンと対戦する。

【スコア】
ヴォルフスブルク 2-0 ヘルタ・ベルリン

【得点者】
1-0 76分 バス・ドスト(ヴォルフスブルク)
2-0 88分 バス・ドスト(PK)(ヴォルフスブルク)

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