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ハノーファーの2部降格危機を救った臨時ボーナス…支払われなかったスタッフがいた?

2015.09.07

キント会長(左)とフロンツェク監督(右) [写真]=Bongarts/Getty Images

文=鈴木智貴

 日本代表DF酒井宏樹とMF清武弘嗣が所属するハノーファーが、普段チームとともに行動する3人のスタッフに対し、無慈悲な? 決定をしていた。

 ドイツ紙『ビルト』が伝えたところによると、昨シーズン2部降格の危機にさらされていたハノーファーはシーズン終盤になり、「残留を達成したあかつきには臨時ボーナスを支払う」とした。最終的に同クラブは降格を免れ、マーティン・キント会長は監督、選手、強化部長を除く、クラブに携わる全ての従業員――グリーンキーパー、秘書、スタジアム管理者に至るまで――に追加手当を支払うことになったという。

 7月の月給に上乗せされ、通常の1.5倍の金額となり8月上旬に振り込まれたというそのボーナスだが、とある3人はその恩恵を受けられなかった。その3人とは、用具管理を務めるホペイロのベニー・ハウプトマン氏とレイモンド・ザカ氏、そしてチームのスケジュールなどを管理するドミニク・プリンツ氏だった。

 では、なぜ同スタッフらにボーナスが振り込まれなかったのか?

 クラブ職員の給与を管理しているブヨルン・ブレーマー氏に『ビルト』が問い合わせたところ「給料の支払いに関して、公式に話すことはできない」という回答しか得られなかったそうだ。

 同紙によると、金銭不足が理由ではないという。なぜなら彼らの給料はそれぞれ、プリンツ氏が5000ユーロ(約68万円)、ハウプトマン氏が2200ユーロ(約30万円)、ザカ氏が1900ユーロ(約26万円)。月給の半額をボーナスとして出すという今回の決定では、この3人にかかる追加出費は4550ユーロ(約62万円)にしかならない。

 したがって『ビルト』は、「彼らはおそらくチームが勝利した時に、選手らの罰金や募金などで成り立つチームの貯金箱(Mannschaftskasse)から、数ユーロを(もちろん公に)もらって」いたため、「それが今回ボーナスをもらえなかった理由」だとしている。しかし残念なことにハノーファーは昨季わずか9勝しかしておらず、1勝につき5ユーロをもらえていたとしても、1人あたりたった45ユーロにしかならないのだが…。

 さて、この話の結末はどうなったかというと、最終的に彼らはボーナスをもらうことができた。『ビルト』がこの件を報道した翌日、3人にお金が振り込まれる決定が下されたという。

 もちろんプリンツ氏、ハウプトマン氏、ザカ氏らが同紙にお願いをし、世論の助けを借りてボーナスを得ようとしたという推測は成り立つが、『ビルト』は情報源については触れておらず、真相は闇の中。いずれにしても3人のスタッフは、数週間遅れての臨時収入にホっと胸をなでおろしていることだろう。

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