今季からザンクトパウリでプレーする宮市 [写真]=Bongarts/Getty Images
今シーズンから宮市亮が所属するザンクトパウリは16日、ドイツ南部で行われた10日間のキャンプを打ち上げた。
これを受けて『ビルト』紙がキャンプ中の総評を掲載。最初のテストマッチでアキレス腱を痛め、しばらく別メニューでの調整を続けていた宮市だが、持ち味である“スピード”をチームへの順応で発揮したことを高く評価され、「勝ち組」に名を連ねた。
「ザンクトパウリ、そしてドイツに馴染んだ素早さをピッチの上でも示したなら…。“ドイツ語教師”(ラッセ・)ゾビーヒのおかげで、4週間でラップもマスター。だが、サッカーに関していえば、アキレス腱の負傷でまだトップレベルにはない」
このように評価された宮市。みじんの照れもなく、ノリノリでヒップホップのヒット曲をなめらかなドイツ語で披露する動画がクラブ公式フェイスブックにアップされるなど、すっかり新天地になじんだ様子で、この素早い適応能力をぜひピッチ上でも出して欲しいということのようだ。
英語が達者なことも幸いしてチームに溶け込むのも早かったようで、キャプテン代理も務める24歳のドイツ人DFラッセ・ゾビーヒは、宮市の加入早々に『Morgen Post』に対し「リョーは、イケてるヤツだね。とても気が合うよ。すでに何度か一緒に出かけてもいるしね」と明かしていた。
ドイツでの挑戦に「チームの居心地はとてもいい。チームメートもみんな親切。チーム一丸となって常に進歩していけるようにしたい。そして、僕はなるべく早くドイツ語を覚えたい。週に3、4回レッスンを受けられれば」と、意気込んでいた宮市。ピッチ外に続き、今度はピッチ上でそのスピード披露が待たれる。