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不振のゲッツェを擁護するバイエルンCEO「彼を支えることは義務」

2015.05.10

批判を受けるゲッツェ [写真]=Getty Images for FC Bayern

 まさかの公式戦4連敗を喫したバイエルン。チームの不振とともに、内外からの風当たりが一層厳しくなっているドイツ代表MFマリオ・ゲッツェについて、バイエルンのカール・ハインツ・ルンメニゲCEOがサポートを約束した。9日付のドイツ誌『キッカー』など複数のメディアが伝えている。

 ゲッツェは、2013年にユース時代から過ごしたドルトムントを去り、3700万ユーロ(約約49億7000万円)の移籍金でバイエルンへ加入。同クラブではトップクラスとなる年棒1200万ユーロ(約16億円)の超高給取りとされるが、その待遇に見合うだけの結果を残しているとは言えない状況だ。

 ブンデスリーガ第32節のアウクスブルクとの試合前に、ルンメニゲCEOは「この若者にとって簡単にはいかない時、苦しんでいる時に支えていくのは、我々の義務でもある。ゲッツェが(自身に)満足していないというのは理解できる。我々は、彼を高い金額を出して獲得したのであり、彼は大きな期待を背負って入ってきているのだから」と続け、ゲッツェの奮起を促している。

 チーム内から擁護する声も上がる一方で、名誉会長を務める皇帝ことフランツ・ベッケンバウアー氏からのお小言は止まることがない。

 バルセロナで0-3の完敗を喫した、6日のチャンピオンズリーグ決勝トーナメント準決勝ファーストレグでの叱責に続き、アウクスブルクとの試合前にも「ゲッツェが頑丈な体を使って競り合いをものにしたというのは、あまり見たことがない。同じような体格でも、はるかに屈強な(ルイス・)スアレスを手本にした方がいい」と、バルセロナのウルグアイ代表FWルイス・スアレスを例に挙げて、ゲッツェにプレースタイルの改善を求めた。

 そのバルセロナとの一戦で、ゲッツェは79分から途中出場。仕事らしい仕事ができなかったにもかかわらず、試合後に代表のチームメートでもあるバルセロナGKのマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンと談笑する姿を撮られてしまったことで、非難の集中砲火を浴びると、自身のフェイスブックでファンにお詫びするという騒動を起こしている。

 バイエルンでの立ち位置をさらに苦しくする不注意な行動だったが、ジョゼップ・グアルディオラ監督は、「何が問題なんだろう? 試合後に友人と話をするのはスポーツマンらしいこと。それに対して謝罪する必要はない」と、全く問題視することはなかった。同監督はゲッツェのパフォーマンスに関しても、「非常に満足している。私が出会った選手の中で最高の選手だ」と話し、起用法とは裏腹の高評価をしている。

 ルンメニゲCEO、グアルディオラ監督とは違って、ゲッツェに厳しい目を向けるベッケンバウアー氏。

 バイエルンに負傷者が続出したことは予測できなかったとしたとしながらも、冬にスイス代表MFジェルダン・シャキリをインテルに、デンマーク代表MFピエール・エミール・ホイビュルクをアウクスブルクにレンタル移籍させたことについても苦言を呈している。

 正念場を迎えて一枚岩になりきれていないバイエルン。不安要素が増える中、大逆転を目指して12日にバルセロナをホームに迎える。

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