バイエルン戦に先発出場した香川真司(中央)[写真]=Bongarts/Getty Images
DFBポカール準決勝が28日に行われ、日本代表MF香川真司が所属するドルトムントはバイエルンと対戦した。
前半に先制点を許したドルトムントは、75分にガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤンのゴールで同点に追いつく。その後、延長戦でも決着がつかず、勝負はPK戦へ。先攻のバイエルンはGKマヌエル・ノイアーを含む4人が失敗したのに対して、後攻のドルトムントは3人蹴って2人が成功。ドルトムントがPK戦を制し、決勝進出を決めた。
地元メディアは、同試合の採点と寸評を発表。『Westdeutsche Allgemeine』は香川に「5」(最高点1、最低点6)の採点をつけ、以下のように寸評した。
「ドルトムントの攻撃にはためらいが目立ち、考えすぎなところも多く、あまりにもスピードが遅いこともしばしばで、香川も動きが硬かった。頻繁に切り替えを逃し、特にパス出しを長く待ち過ぎた挙句、最悪の選択肢を取ってしまった失点の場面がそうであった」
「その結果、ボールを奪われ、(メディ・)ベナティアのパスから、(ロベルト・)レヴァンドフスキに決められた。他のドルトムント選手と同じように、ボール扱いという点で香川ももっと上手くできたはずだ」
前半は主導権を握られたドルトムントのパフォーマンスを指摘し、失点の起点となった香川のプレーに厳しい評価を下した。
『Ruhr Nachrichten』も同じく「5」の採点をつけ、「本紙は、このポカールの激突で香川が中心的役割を担うと予言していたが、その通りになった。もっとも、思っていたのとは反対のものだったが」と皮肉を交えながら、「最初の失点では、絶好のカウンターチャンスにパスの受け手を一つどころか四つ、もしくは六つ見逃した。それに対して、レヴァンドフスキが先制点を決めた。それを除けば、香川は足が棒になるまで走ったが、競り合いに持ち込むことはなかった。あまりにも受け身だった」と記している。