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最下位ドルトムントの2部降格確率は7割…パス成功率も最低記録更新

2015.02.06

レヴァークーゼン戦で頭を抱えるインモービレ [写真]=Bongarts/Getty Images

文=鈴木智貴

 日本代表MF香川真司が所属するドルトムントは31日、ブンデスリーガ第18節でレヴァークーゼンと対戦したが、スコアレスドローに終わり、第13節以来となる最下位に転落した。

 ドルトムントのユルゲン・クロップ監督はこの試合結果について「パーフェクトではないが、初めの一歩としては良い感じだ。対戦相手の強さ、そして(リーグ後半戦の)初戦であることを考えれば、私はこれに満足している」と話し、今シーズン初めてフル出場を果たしたトルコ代表MFヌリ・シャヒンも「これは前への第一歩だ。もちろん勝ち点3を取れたのならもっと良かったけれどもね」とコメント。それぞれ「及第点には達した」とも取れる発言を残したが、しかしドイツ紙『ビルト』は「それでいいのだろうか?」と疑問を投げかけている。

 確かにポジティブな面がなかったわけではない。両者も話したように、17位のチームが3位のチームのホームで引き分けに終わったのであれば、通常は「満足」となるだろう。加えて新加入のスロヴェニア代表MFケヴィン・カンプルが早々にフィットし、高いパフォーマンスを披露したことも、彼らにとっては明るい話題だ。

「下位から脱出するため、僕らにはまだ16試合残されている」と前を向いたカンプルは、合計走行距離12.2km、スプリント数36回、スプリント走行距離931mなど、多くの部門でドルトムント全選手中最高の数字を記録。チームのために労を厭わず走り続ける同選手の存在がカンフル剤となり、今後何らかの化学変化を起こしていく可能性も十分秘めている。

 しかし、連敗など様々な点で「○○年ぶり」を出している今季のドルトムントは、この試合でも「ミスパスの多さ」という記録を更新してしまった。

 もともとドルトムントはパス成功率が極めて高いクラブではなく、クロップ体制になって初めて優勝した2010-11シーズンは平均78.52%で全チーム中8位。そして国内2冠を達成した2011-12シーズンも同じく8位で平均81.00%だった。しかしレヴァークーゼン戦でのドルトムントのパス成功率はわずか46%しかなく、2本に1本は失敗するという惨憺たる有様。また同クラブにとってこの数字は、統計を取り始めた1999年以降で最低のものだという。

 過去51年のブンデスリーガ史において、第18節終了時に最下位だったクラブのうち35チーム、約7割が2部に降格している。そのジンクスを打ち破るためにも、4日のアウクスブルク戦、そして残留争いのライバルとなる7日のフライブルク戦でなんとか連勝を飾りたいところだったが、アウクスブルク戦は敗戦。ドルトムントにとって厳しい戦いはまだまだ続く。

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