CL敗退の意向はないドルトCEO「ドイツサッカーの破滅につながる」

ヴァツケ

ドルトムントのCEOを務めるヴァツケ氏 [写真]=Borussia Dortmund/Getty Images

 日本代表MF香川真司が所属するドルトムントは、今シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)でグループリーグを首位突破した一方、ブンデスリーガ前半戦を降格圏の17位で終えた。

 そのため周囲からは「CLでは上を目指さず、リーグ戦に集中したほうが良いのでは?」という声すら聞こえてくる。実際のところ、ドルトムントはCLのグループリーグ直後のリーグ戦6試合で、1勝5敗という散々な成績に終わっているのがその理由だ。しかし、同クラブの最高経営責任者(CEO)を務めるハンス・ヨアヒム・ヴァツケ氏には、そんな気は毛頭ないようだ。

 27日、ドイツ紙『ビルト』が伝えたところによると、ヴァツケCEOは「CLで敗退し、ブンデスリーガに注力したほうが、ひょっとしたらいくらばかりかはラクになるかもしれない。だが、それはこの大会にとって著しくアンフェアなことになるだけでなく、ドイツサッカーの破滅につながってしまう」と話しているという。

 またヴァツケCEOは語気を強め、さらにこう続けている。

「ここ数年間、一体どのクラブが最もバイエルンに近づいたと思っているのだ?それはドルトムントに他ならない。我々はドイツサッカー界に対しても責任を負っている。したがって、『イタリアのベストチームとの試合に負け、大会を去るような真似をしたい』などとは、とても言えない。そして我々には600万人を超すファンがいる。彼らにとってCLは祝日のようなものだ。だからそのような考えはありえないんだ」

 ドルトムントは2015年2月24日に行われるチャンピオンズリーグ・ラウンド16のファーストレグでユヴェントスとのアウェー戦に臨む。

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