先発出場したドルトムントのMF香川真司(右) [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第11節が9日に行われ、日本代表MF香川真司が所属するドルトムントとボルシアMGが対戦した。香川は先発出場となった。
ボルシア・ダービーとなったこの試合、ホームのドルトムントは5連敗を喫しており2勝1分け7敗で、暫定だが最下位に沈んでいる。一方のボルシアMGは、5勝5分けの無敗で暫定3位に位置しており、対照的なチームの対戦となった。
試合は2分、ドルトムントのマルコ・ロイスが左サイドでボールを受けると、自ら縦に仕掛けてエリア内に突破し、シュート。ファーサイドを狙ったが、わずかに枠を外れた。9分には、左サイドの高い位置でボールを奪ったヘンリク・ムヒタリアンが、持ち上がってグラウンダーのクロスを入れる。エリア内中央でロイスが合わせるも、ポストに直撃でゴールを奪うことはできない。
18分にドルトムントは、ウカシュ・ピシュチェクからの浮き球のパスに反応したピエール・エメリク・オーバメヤンが、ゴールを背にして右足で軽く合わせると、ループのような形でネットを揺らすが、オフサイドの判定。29分には、エリア手前の正面で、左サイドからのパスを受けたムヒタリアンが、右サイドを走り上がってきたピシュチェクに背を向けながらのスルーパス。GKと1対1になったピシュチェクだが、ダイレクトで放ったシュートは枠をとらえられなかった。
37分、ドルトムントのスヴェン・ベンダーが縦へのスルーパスを出すと、反応したフリーのムヒタリアンがエリア内でシュートを放つが、クロスバー上に外した。45分には、オーバメヤンが、少し距離のあるFKを直接狙う。ブレ球のボールは枠の左隅をつくが、GKヤン・ゾマーが右手一本で弾いてゴールを許さなかった。
前半はドルトムントが攻勢に出てチャンスを作るが、決めきれずスコアレスドローで折り返した。
後半に入って58分、ボルシアMGが自陣でボールを回している流れで、ハーフライン付近のクリストフ・クラマーがGKへダイレクトのバックパスを出すと、浮き球のボールは前に出ていたGKの頭上を越えて自陣のゴールに吸い込まれ、オウンゴール。ドルトムントが先制点を獲得した。直後の59分には、エリア手前の正面からロイスがシュートを放つが、クロスバーに直撃。
73分にドルトムントは、香川に代えてケヴィン・グロスクロイツを投入した。アディショナルタイムに入ると、中央のムヒタリアンからパスを受けたグルスクロイツがエリア内でシュートを放つが、枠の右に逸れた。
試合はこのまま動かず終了。攻勢に出ていたドルトムントだが、結局ボルシアMGのオウンゴールで勝利し、8試合ぶりの白星を挙げた。ドルトムントは連敗を5でストップし最下位を脱出。ボルシアMGは今シーズン初の黒星となった。
【スコア】
ドルトムント 1-0 ボルシアMG
【得点者】
1-0 58分 オウンゴール(クリストフ・クラマー)(ドルトムント)