ブンデス第8節、日本人選手が軒並み低評価…アシストの大迫は及第点

大迫勇也

決勝点をアシストしたケルンのFW大迫勇也(中央)[写真]=Borussia Dortmund/Getty Images

 ドイツの各地元メディアは、ブンデスリーガ第8節における日本人選手の採点と寸評を発表した。

 ドルトムント戦で決勝点をアシストしたケルンの日本代表FW大迫勇也には、「重要な動きをした」として及第点が与えられたが、その他の日本人選手には低評価の採点が付けられる結果となった。

 採点と寸評がついた日本人選手は以下のとおり(最高点1、最低点6)。

■香川真司(ドルトムント)
対ケルン戦(1-2●)フル出場
『West Deutsche Allgemeine』
採点:4
寸評:(ジャマイカ戦での)脳震とうの後、すぐに実戦復帰。プレーする喜びを放つ時もあったが、明確な目的意識を伴ったアクションは少なかった。

■大迫勇也(ケルン)
対ドルトムント戦(2-1◯)64分、途中出場
『Kolner Stadt-Anzeiger』
採点:3
寸評:64分、(ダニエル・)ハルファーに代わって投入されたが、動きは少なかった。しかし、その分、重要な動きをした。彼の(シモン・)ツォラーへのクロスが勝ち越し点となった。

『EXPRESS』
採点:なし
寸評:2点目となる決勝ゴールをスーパーアシスト。彼のクロスはGKローマン・ヴァイデンフェラーを含めたドルトムントDFを混乱に陥れた。

■内田篤人(シャルケ)
対ヘルタ・ベルリン戦(2-0◯)フル出場
『West Deutsche Allgemeine』
採点:4
寸評:8分、ものの見事な横パスから試合をスタートさせたが、それを受けた(クラース・ヤン・)フンテラールが、シュートをゴールから逸らすへまをしたことで、内田にスコアポイントがつかなかった。ハーフウェーラインを何度も越えて上がった内田は、長い時間帯に渡って、シャルケで最も勇敢なディフェンダーだった。しかしながら、この日はしばしば正確さを欠き、避けられるはずのパスミスも多かった。加えて、ニコ・シュルツへのファウルで、当然の警告を受けることになった。

『Revier Sport』
採点:3
寸評:まだまだ100パーセントのコンディションには戻っていないが、結局、いつものように、思いっきり力を吹き込まなければならなかった。早い時間帯に正確な横パスで、“ハンター”(=フンテラールの愛称)の100パーセントのゴールチャンスをお膳立てした。この場面に限らず、内田は攻撃の強みを発揮した。

■細貝萌(ヘルタ・ベルリン)
対シャルケ戦(0-2●)フル出場
『Sportal.de』
採点:4
寸評:この日本人選手は、ダブルボランチの一角として苦しい試合をこなすこととなった。細貝も、シャルケの守備的な布陣の前に為す術がなかった。戻りの動きも全て上手くいったわけではなく、競り合いでも、ボランチにしては勝つことが少なかった。

■清武弘嗣(ハノーファー)
対ボルシアMG戦(0-3●)先発出場、84分交代
『Sportal.de』
採点:5
寸評:この試合の出来を見ると、「ニュルンベルク時代の良かった清武はどこへ?」と問いたくなる。この左サイドの選手は、正確さを欠くパスと競り合いでの弱さが、何度も目を引くことになった。33分、(マヌエル・)シュミーデバッハにロングボールで繋ごうとしたプレーのように、いいアイデアを持っていたが、あまりのもパスの精度が低かった。全体的に低調なパフォーマンス。

■酒井宏樹(ハノーファー)
対ボルシアMG戦(0-3●)フル出場
『Sportal.de』
採点:4.5
寸評:(アンドレ・)ハーンと(パトリック・)ヘアマンの2人を、代わる代わる相手にして苦戦。切り換えがしばしば遅れた酒井にとって、この2人はあまりにも速く、そしてすばしこかった。しかしながら、何度かのいいクリアがあった。攻撃では全くといっていいほど脅威になれず。

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