ブンデスリーガ第2節が30日に行われ、日本代表MF細貝萌、FW原口元気が所属するヘルタ・ベルリンがアウェーでレヴァークーゼンと対戦した。細貝は先発出場し、76分までプレー。負傷の原口は欠場となった。
前節のドルトムント戦を2－0で制し、白星スタートを切ったレヴァークーゼンは、27日に行われたコペンハーゲンとのプレーオフを制してチャンピオンズリーグ本戦出場を決めた。レヴァークーゼンのロジャー・シュミット監督は、その試合と同じスタメンを送り出して連勝を狙った。
一方、ヘルタ・ベルリンは前節のブレーメン戦で原口が2得点に絡む活躍を見せたものの、その2点のリードを守りきれず引き分けに終わった。その試合のスタメンから5選手を変更してレヴァークーゼン戦に臨んだ。
ヘルタ・ベルリンは、通常の4バックではなく、5バックを敷いてハーフラインからタイトな守備を敢行。しかし、立ち上がりから地力に勝るレヴァークーゼンが、好調カリム・ベララビの仕掛けを起点に押し込んでいく。15分にはボックス左ゴールライン際に抜け出したベララビがクロスボールをゴール中央に送るが、味方が詰めきれない。さらに17分にもベララビがドリブルシュートを放てば、19分には再びベララビがディフェンスライン裏に抜け出して決定機を迎える。しかし、飛び出したGKルネ・ヤースティンの頭上を狙ったループシュートは、キャッチされてしまった。
すると、チャンスを生かせないレヴァークーゼンに対し、ヘルタ・ベルリンが一瞬の隙を突いて先制する。24分、右サイドからユリアン・シーバーが入れたクロスをティン・イェドバイがクリアしきれずに自陣ゴールに入れてしまった。その後はタイトな守備を徹底するヘルタ・ベルリンがペースを引き寄せる。細貝もペーター・ニーマイアーと共にボールホルダーへ激しく寄せ、バイタルエリアをケアした。
前半終盤にかけては互いに決定機を生み出す。ヘルタ・ベルリンは41分にCKからシーバーがヘディングシュートを放てば、45分にもCKの流れからシーバーが強烈なボレーシュートを浴びせるが、惜しくも枠外へ。一方のレヴァークーゼンは42分、分厚い攻めからゴンサロ・カストロがシュートに持ち込むと、直後にもベララビが決定的な場面を迎えたが、シュートはわずかに枠外へ外れて、同点に追いつくことはできなかった。
後半からレヴァークーゼンは、ソン・フンミンに代えて左サイドにユリアン・ブラントを投入。そのレヴァークーゼンが仕掛けていくと、50分に同点ゴールを奪う。カストロのスルーパスに反応したイェドバイがディフェンスライン裏に抜け出して放ったシュートが、GKヤースティンの手を弾いてゴールに吸い込まれた。
劣勢となっていたヘルタ・ベルリンだったが60分、勝ち越しに成功する。細貝のパスを受けたニコ・シュルツが左サイドを突破してクロスを上げると、GKベルント・レノがパンチングでクリアしきれず。このルーズボールを、シーバーがヘッドで押し込んだ。
しかし直後の62分、レヴァークーゼンが再び試合を振り出しに戻す。右サイドからのチャルハノールのFKに、ファーサイドでフリーとなったエミル・スパヒッチがヘディングで豪快に叩き込んだ。その後、シュミット監督はイェドバイとシモン・ロルフェスに代えてジュリオ・ドナーティとシュテファン・ライナルツを投入し、交代枠を使い切って守備の強度を維持しにかかる。すると73分、チャルハノールのシュートは右ポストに直撃するも、直後の74分に勝ち越す。ベララビが単機突破を図ってボックス右に進入。強烈なシュートはバーを直撃したが、ルーズボールを拾ったボックス中央のブランドが冷静にシュートをゴール左へ流し込んだ。
この試合で初めてビハインドを負ったヘルタ・ベルリンは、細貝に代えてイェンス・ヘゲラーを、シュルツに代えてサンドロ・ヴァーグナーを投入し、攻撃の枚数を増やしていく。しかし、レヴァークーゼンのタイトな守備の前に苦戦し、シュートに結びつけることができない。
逆に86分、レヴァークーゼンが勝負を決定付ける。ブラントのスルーパスに反応して左サイドのスペースを突いたチャルハノールが上げたクロスに、ボックス右のベララビが綺麗に右足ボレーで合わせた。そのまま4－2で勝利したレヴァークーゼンが開幕2連勝を飾っている。
（記事／超ワールドサッカー）
【スコア】
レヴァークーゼン 4－2 ヘルタ・ベルリン
【得点者】
0－1 24分 オウンゴール(ヘルタ・ベルリン）
1－1 50分 ティン・イェドバイ（レヴァークーゼン）
1－2 60分 ユリアン・シーバー（ヘルタ・ベルリン）
2－2 62分 エミル・スパヒッチ（レヴァークーゼン）
3－2 74分 ユリアン・ブラント（レヴァークーゼン）
4－2 86分 カリム・ベララビ（レヴァークーゼン）