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2連覇中の王者バイエルンがヴォルフスブルクとの開幕戦を制す

2014.08.23

ゴールを決めたロッベンとミュラー [写真]=Getty Images

 ブンデスリーガ開幕戦のバイエルンヴォルフスブルクが22日、アリアンツ・アレーナで行われ、ホームのバイエルンが2-1で勝利した。

 昨シーズン、ブンデスリーガ史上最速優勝を飾ったバイエルンだが、13日に行われたドルトムントとのDFLスーパーカップでは完敗した上、ハビ・マルティネスが年内絶望の重傷を負い、出鼻を挫かれる形となった。ただ、17日に行われたDFBポカール1回戦では主力を投入し、4-1と快勝。その試合のスタメンからジョゼップ・グアルディオラ監督はジェルダン・シャキリとジェローム・ボアテングに代えて、今シーズンの公式戦初出場となったアルイェン・ロッベンと17歳のジャンルカ・ガウディーノを起用した。そして、負傷によって昨シーズンを棒に振ったホルガー・バトシュトゥバーが公式戦2戦連続先発となった。

 一方、昨シーズンはチャンピオンズリーグ出場権争いを演じながらも5位となったヴォルフスブルクは、新戦力のアーロン・ハント、ジョシュア・ギラヴォギ、セバスティアン・ユングの3選手を先発で起用。守護神のGKディエゴ・ベナーリオは風邪のため欠場となり、控えGKのマックス・グリュンを起用した。

 DFLスーパーカップに続き、今シーズンから導入している3-4-3でスタートしたバイエルン。3バックは右からフィリップ・ラーム、ダンテ、バトシュトゥバーと並べ、前線はロベルト・レヴァンドフスキの後方にトーマス・ミュラーとマリオ・ゲッツェを配した。そのバイエルンヴォルフスブルクが真っ向勝負を挑んできたことから、立ち上がりはボールを落ち着かせることができない状況を強いられる。

 それでも、徐々にポゼッションを高めていったバイエルンは12分、ロングフィードに抜け出したミュラーが枠内シュートを放てば、18分にもロッベンがカットインから枠内シュートを放った。ただ、新システムの影響でビルドアップがぎこちなく、レヴァンドフスキにボールが入らないことでヴォルフスブルクを崩しきれない状況が続いた。

 しかし、ロッベンの単騎突破で強引に流れを引き寄せるバイエルンは、30分にミュラーがボレーシュートでゴールに迫ると、直後にもレヴァンドフスキがジャンピングボレーでGKグリュンを強襲。その後、戦い慣れた4バックに戻したことで選手の距離感が格段に改善され、波状攻撃を仕掛けたバイエルンが、37分に先制点を奪いきる。ロッベンが右サイドを深い切り返しで突破して上げたクロスに、ニアサイドのミュラーが右足で合わせた。先制後もポゼッションし続けたバイエルンが、主導権を握ったまま前半を終えた。

 後半からヴォルフスブルクはハントに代えてマクシミリアン・アルノルトをそのままトップ下の位置に投入。しかし後半開始2分、バイエルンが突き放す。センターサークル付近でギラヴォギからボールを奪ったロッベンがショートカウンターを繰り出すと、ミュラー、レヴァンドフスキとつなぎ、最後はリターンパスを受けてボックス中央に進入したロッベンがシュートをゴール左に流し込んだ。

 それでも、前がかるヴォルフスブルクは52分、スローインを受けたイヴィツァ・オリッチがボックス手前右から左足を振り抜くと、古巣のゴール左上を捉える素晴らしいシュートが突き刺さって1点差に詰め寄る。

 しかし、その後もバイエルンが主導権を握った。55分にラームがオーバーラップから枠内シュートを放てば、57分にはディフェンスライン裏に抜け出したレヴァンドフスキがGKと1対1になるも、シュートをミスして勝負を決めきれない。

 すると後半半ば以降は、ヴォルフスブルクが攻めの意識を強めたことで、互角の展開で推移する。逃げ切りたいバイエルンは78分、レヴァンドフスキを下げてセバスティアン・ローデを投入し、中盤を3センターとして守備に比重を置く。最前線にはロッベンが構えた。

 そのバイエルンに対し、ヴォルフスブルクが同点ゴールに迫る。79分、左サイドからアルノルトが絶妙なクロスを入れると、これに途中出場のジュニオール・マランダが右足で合わせる。ただ、GKマヌエル・ノイアーに右足でブロックされたシュートはクロスバーの下を叩き、そのルーズボールをマランダが詰めるも、ミートしきれずにゴールへ押し込むことはできなかった。

 冷や汗をかいたバイエルンは84分、ボックス手前左からローデの放ったコントロールシュートがゴール右を捉えてネットを揺らしたが、このシュートに反応したミュラーがオフサイドポジションにいたと判定され、ノーゴールとなってしまう。しかし、リプレーで見るとミュラーはオンサイドだった。

 ゴールを取り消され、嫌なムードとなるかに思われたバイエルンだったが、試合終了間際にかけて2つの決定機を演出。88分に左サイドを独走したシャキリがGKと1対1になれば、90分にはロッベンが独走し、クロスバー直撃のシュートを放つ。いずれもGKグリュンの好守によって3点目は奪えなかったものの、2-1で逃げ切り開幕戦を制している。

【スコア】
バイエルン 2-1 ヴォルフスブルク

【得点者】
1-0 37分 トーマス・ミュラー(バイエルン
2-0 47分 アリエン・ロッベン(バイエルン
2-1 52分 イヴィツァ・オリッチ(ヴォルフスブルク

(記事/超ワールドサッカー)

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