岡崎が今季公式戦2点目も…マインツは大乱戦の末、3部にPK負けでドイツ杯敗退

 ドイツのカップ戦であるDFBポカール1回戦が15日に行われ、3部所属のケムニッツFCと日本代表FW岡崎慎司所属のマインツが対戦。岡崎は先発出場となった。

 試合は前半の25分、アウェーゲームとなったマインツがニキ・ジムリングのミドルシュートで先制し、試合を折り返す。後半開始早々の49分には、フィリップ・ジュリチッチのスルーパスを受けた岡崎がGKとの1対1を冷静に制して、追加点を獲得した。岡崎は7月31日のヨーロッパリーグ予備予選3回戦のアステラス戦以来となる、今シーズン公式戦2得点目となった。

 しかしケムニッツも直後の50分にアントン・フィンクのゴールで1点を返すと、3分後にも再びフィンクがネットを揺らして、同点とする。マインツは岡崎に決定機が訪れるシーンがあったが、GKとの1対1の場面で選択したループシュートがクロスバーに阻まれるなど、得点できない。

 それでもマインツは73分にク・ジャチョルのゴールで勝ち越しに成功。試合も終盤に差し掛かり、マインツの勝利が見えた88分、ケムニッツは自陣からパス回しで右サイドを崩していくと、逆サイドに展開。ペナルティエリア内まで侵入すると、最後は中央へのボールがニコ・ブンガートの足に当たってコースが変わりゴールイン。土壇場で同点とした。

 延長に入って103分、観衆の声援に後押しされるケムニッツは、右サイドからのクロスを後半途中出場のマルクス・ツィーライスがヘディングで決め、ついに逆転に成功する。窮地のマインツは延長後半の109分、左サイド浅い位置のFKをヨハネス・ガイスがファーサイドに送ると、ブンガートがヘディングシュートでネットを揺らし、試合を再度振り出しに戻す。

 PK戦も見え始めた119分、ケムニッツは右サイドの高い位置でボールを奪うと、パスで崩して最後はグラウンダーのクロスをマルコ・ケール・ゴメスが押し込み、勝ち越す。それでも試合は終わらない。120分を2分過ぎたアディショナルタイム。マインツは相手GKがペナルティエリア右から蹴ったボールをガイスがハーフウェーライン付近でトラップすると、そのままロングシュート。これがネットを揺らして、ラストワンプレーで同点とした。

 PK戦となった試合は、2人ずつが決めて迎えた3人目。先攻のマインツはゴンサロ・ハラがGKに止められ失敗。ケムニッツは結局5人全員が決め、PK戦を5-4で制し、2回戦進出となった。

【スコア】
ケムニッツFC 5-5(PK5-4) マインツ

【得点者】
0-1 25分 ニキ・ジムリング(マインツ)
0-2 49分 岡崎慎司(マインツ)
1-2 50分 アントン・フィンク(ケムニッツFC)
2-2 53分 アントン・フィンク(ケムニッツFC)
2-3 73分 ク・ジャチョル(マインツ)
3-3 88分 オウンゴール(ニコ・ブンガード)(ケムニッツFC)
4-3 103分 マルクス・ツィーライス(ケムニッツFC)
4-4 109分 ニコ・ブンガート(マインツ)
5-4 119分 マルコ・ケール・ゴメス(ケムニッツFC)
5-5 120+2分 ヨハネス・ガイス(マインツ)

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