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リーグ・アン最下位のボルドー、財政難で3部降格の処分…クラブは上訴

2022.06.15

今季11得点を挙げた元G大阪のファン・ウィジョ [写真]=Getty Images

 2021-22シーズンのリーグ・アンで最下位に終わったボルドーは、財政問題により、3部シャンピオナ・ドゥ・フランス・ナシオナル(フランス全国選手権)への降格を命じられた。

 1881年に創設され、6度のトップリーグ優勝を誇る名門だが、近年は財政的な問題に悩まされて低迷。今季からスペイン系ルクセンブルク人の実業家であるジェラール・ロペス会長が就任したものの、依然として財政はひっ迫した状況にあり、およそ4000万ユーロ(約56億円)の負債を抱えているようだ。14日、フランスリーグに所属するクラブの財務状況を監視する『DNCG』による審査が行われ、フランスプロリーグ機構(LFP)はボルドーを2部ではなく3部降格とする処分を決定した。

 この処分に対し、ボルドーはただちに上訴。声明を通じて、「移籍市場は始まったばかりであり、選手の売却はまだ完了していない。クラブは、2022-23シーズンのプロジェクトの健全性を実証することができると確信している。上訴期間中に、リーグ・ドゥ残留を得るための新たな解決策を確定させることができる」と主張している。

 ただ、ボルドーに残された時間はあまり多くないようだ。フランスメディア『RMC』によると、『DNCG』の第2回審理は7月上旬に行われる予定。それまでの約2週間で財務状況を改善させる必要がある。

 オーナーのG・ロペス氏は1000万ユーロ(約14億円)の出資を予定。加えて、リーグから降格クラブに提供される援助金700万ユーロ(約10億円)、投資ファンド『CVCキャピタルパートナーズ』からの助成金850万ユーロ(約12億円)が入金されるという。

 また、かつてボルドーに所属していたフランス代表MFオーレリアン・チュアメニがモナコからレアル・マドリードへ完全移籍したことで、ボルドーはボーナスとしておよそ1100万ユーロ(約15億5000万円)を受け取る。セビージャに所属するフランス代表DFジュール・クンデの移籍が決まった場合も、ボルドーに移籍金の一部が入ることになる。

 さらにボルドーは、主力の売却により2200万ユーロ相当の移籍金を手にすることができると試算しているようだ。『RMC』はホンジュラス代表FWアルベルト・エリス、韓国代表FWファン・ウィジョ、U-21フランス代表FWセク・マラらを退団候補に挙げている。

By サッカーキング編集部

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