パリSGでのリーグ戦最後の試合に出場したイブラヒモヴィッチ(中央) [写真]=Getty Images
リーグ・アン第38節(最終節)が14日に行われ、パリ・サンジェルマンとナントが対戦した。
パリ・サンジェルマンは、3月にリーグ戦8試合を残して4シーズン連続6度目の優勝を達成。ここまで36得点を挙げているスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモヴィッチには、1977-78シーズンにカルロス・ビアンチ氏が達成した37ゴールのリーグ記録更新に期待がかかる。また、イブラヒモヴィッチは今シーズン限りでの退団を正式に発表しているため、リーグ最終戦を迎えることになった。
試合は17分、アンヘル・ディ・マリアが右サイドから左足で上げたクロスを、ファーサイドでフリーになっていたイブラヒモヴィッチが胸でゴールに流し込んで、パリ・サンジェルマンが幸先良く先制に成功した。
さらに43分、パリ・サンジェルマンが追加点を挙げる。イブラヒモヴィッチのパスをエリア付近でもらったディ・マリアがスルーパス。エリア内で受けたルーカス・モウラがGKとの1対1を制し、右足でゴールネットを揺らした。このまま前半は終了し、パリ・サンジェルマン2点リードで折り返す。
後半に入っても攻撃の手を緩めないパリ・サンジェルマン。52分、ゴール正面からやや左にずれた位置で獲得したフリーキックを、イブラヒモヴィッチが右足の強烈なシュートで狙う。ボールは壁の下をすり抜けてGKマキシム・ドゥペの好セーブに阻まれたが、こぼれ球をマルキーニョスが右足で押し込んだ。
試合終了間際の89分、パリ・サンジェルマンはこの試合のゴールラッシュを締めくくる4点目を奪う。エリア外右からハビエル・パストーレが右足でクロスを供給。イブラヒモヴィッチがエリア内左で相手DFに競り勝って、ヘディングシュートでGKの頭上を抜いた。この得点がイブラヒモヴィッチは今シーズンのリーグ戦38ゴール目となり、リーグ記録を38年ぶりに塗り替えた。得点ランクでも2位のリヨンに所属するフランス代表FWアレクサンドル・ラカゼットに17ゴール差をつけ、2年ぶり3度目の得点王にも輝いている。
また、パリ・サンジェルマンはすでに交代枠を使い切っていたが、イブラヒモヴィッチは自身の2点目を決めた後、ピッチに自身の2人の子どもを呼び寄せて一緒に引き上げる驚きの行動も取った。
試合はこのまま終了し、パリ・サンジェルマンが最終戦を白星で飾った。この試合の4得点でシーズン100ゴールに到達し、勝ち点を96まで伸ばしている。
パリ・サンジェルマンは21日、クープ・ドゥ・フランス(フランスカップ)決勝でマルセイユとの対戦を控えている。
【スコア】
パリ・サンジェルマン 4-0 ナント
【得点者】
1-0 18分 ズラタン・イブラヒモヴィッチ(パリ・サンジェルマン)
2-0 43分 ルーカス・モウラ(パリ・サンジェルマン)
3-0 52分 マルキーニョス(パリ・サンジェルマン)
4-0 89分 ズラタン・イブラヒモヴィッチ(パリ・サンジェルマン)
By サッカーキング編集部
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