イタリア代表がEURO 2020を制した [写真]=Getty Images
11日に行われたEURO2020決勝で、イタリア代表はPK戦の末にイングランド代表を下し、欧州王者に輝いた。
EUROでは、自国開催だった1968年大会以来、53年ぶりの優勝。メジャータイトル獲得は、2006年のドイツ・ワールドカップ以来となる。では、15年前のW杯優勝当時、イタリアの選手たちは何をしていたのか。同国メディア『スカイスポーツ』が伝えているので紹介しよう。
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■ロベルト・マンチーニ監督
2018年5月に就任してから、3年でイタリア代表をEURO制覇へと導いたマンチーニ監督。2006年当時はインテルを率い、監督として初のセリエA優勝を果たした。その優勝を皮切りに、インテルではリーグ3連覇を達成。イタリア代表監督としても、来年のW杯制覇に期待がかかる。
■GK ジャンルイジ・ドンナルンマ
スーパーセーブを連発して、EURO2020の大会最優秀選手に輝いたドンナルンマ。同じ名前を持つジャンルイジ・ブッフォンの“後継者”として期待され、今回、大先輩も手にしたことがないEUROのトロフィーを獲得した。2006年当時は7歳で、ナポリの下部組織に在籍していた。
■DF ジョバンニ・ディ・ロレンツォ
今大会は、ウェールズ代表戦を除く全6試合に出場。セリエA初挑戦は24歳という遅咲きが、27歳にして欧州王者の一員となった。ドイツW杯当時は13歳で、ルッケーゼというクラブに所属していた。
■DF レオナルド・ボヌッチ
セリエAデビューは2006年5月。当時19歳だった青年は、インテルに所属し、マンチーニが監督を務めていた。それから15年、代表で恩師と再タッグを組み、EURO制覇を成し遂げるとは、なんという運命だろうか。
■DF ジョルジョ・キエッリーニ
「夢が叶った。本当に信じられない」。決勝後に喜びを語ったキエッリーニ。彼にとっては、2004年のデビュー以来、代表での初タイトルとなった。2006年当時は22歳。ファビオ・カペッロ監督率いるユヴェントスで1年目のシーズンを終えたばかりだった。
■DF エメルソン・パルミエリ
ブラジル生まれのエメルソンは、地元サントスのユースチームに所属し、2006年のW杯では“セレソン(ブラジル代表の愛称)”を応援していた。だが、2017年にイタリア国籍を取得。翌年9月のポルトガル戦でイタリア代表デビューを果たし、ついに欧州の頂点に辿り着いた。
■MF ジョルジーニョ
ジョルジーニョもブラジル生まれ。2006年のW杯終了直後、15歳で祖父母の故郷であるイタリアに移住すると、ヴェローナの下部組織に入団した。それからナポリを経由してチェルシーに入団。今季はチャンピオンズリーグとEUROの2大会で王者に輝いた。
■MF ニコロ・バレッラ
ファビオ・カンナバーロがW杯トロフィーを掲げたとき、バレッラは9歳。地元のクラブ、カリアリの下部組織に入団が決まったばかりだった。その後、17歳でトップチームデビューを果たすと、21歳でイタリア代表デビュー。22歳でインテルへのステップアップを果たし、24歳でEURO制覇を成し遂げた。
■MF マルコ・ヴェラッティ
ヴェラッティも早熟のプレーヤーで、地元ペスカーラでトップチームデビューを果たしたのは2008年、16歳のときだった。3年後にパリ・サンジェルマンへ移籍し、フランスではタイトルを総なめに。そして今回、イタリア代表で初のタイトルを獲得した。
■FW フェデリコ・キエーザ
今大会の決勝トーナメントで2得点を挙げて、評価をさらに高めたキエーザ。2006年当時は、フィレンツェ市近郊にあるセッティニャーノのサッカースクールに所属していた。父エンリコも現役選手として活躍。シエナに在籍していた。
■FW ロレンツォ・インシーニェ
ロベルト・バッジョ、アレッサンドロ・デル・ピエロ、フランチェスコ・トッティらが着用した背番号10を継承して、EURO2020に出場。ウェールズ代表戦を除く全6試合に出場し、ベルギー代表戦では美しいミドルシュートを決めた。そんなインシーニェは2006年にナポリの下部組織に入団。以来、15年にわたって籍を置く。
■FW チーロ・インモービレ
今大会は最前線での奮闘ぶりが目立ったインモービレ。2006年当時はまだ16歳だったが、ソレント・カルチョでゴールを量産し、2年後にはユヴェントスへの移籍を勝ち取った。2011-12シーズンには、ペスカーラでインシーニェ、ヴェラッティと共闘。セリエB優勝を経験した3人が、そろって欧州の頂点に立った。
■MF ブライアン・クリスタンテ
準決勝のスペイン代表戦を除く全6試合で途中出場を果たしたクリスタンテ。2006年当時は地元のアマチュアクラブに属していた。その才能を評価されて、2009年にミラン加入。複数クラブを渡り歩き、2019年からローマでプレーする。
■FW ドミニコ・ベラルディ
ドイツのベルリンでアッズーリがW杯トロフィーを掲げたとき、ベラルディはまだ12歳になっていなかった。それでも若くして才能を開花させ、サッスオーロの下部組織に入団。同クラブの最多スコアラーとして活躍している。
■MF フェデリコ・ベルナルデスキ
決勝戦では、ど真ん中に蹴りこんでPKを成功させたベルナルデスキ。2006年時点でフィオレンティーナのユースチームに所属し、将来を嘱望される選手の一人だった。
■FW アンドレア・ベロッティ
15年前は地元のクラブ、グルメレーゼに所属。ベロッティにとっては“心のクラブ”であり、今もクラブに足を運んでいるという。
■MF マヌエル・ロカテッリ
2006年当時はアタランタのユースチームに所属。その3年後にミランの下部組織に入団した。2019年に袂を分かち、サッスオーロに移籍すると、今大会はイタリアの中軸の1人としてブレイクを果たした。今夏のステップアップが注目される。
■DF アレッサンドロ・フロレンツィ
ローマ生まれ、ローマ育ちのフロレンツィは、15年前当時から“ジャロロッソ(ローマの愛称)”の一員だった。今大会は初戦で負傷したあと、欠場が続いたが、最後の最後にタイトルを獲得。コーチングスタッフとしてチームに帯同していた“先輩”ダニエレ・デ・ロッシと優勝を祝った。
(記事/Footmedia)
By Footmedia