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アラバに“口封じ”されたアルナウトヴィッチ、得点後の言動を謝罪「人種差別者ではない」

2021.06.15

アルナウトヴィッチ(中央)が相手選手への発言を謝罪 [写真]=Getty Images

 オーストリア代表FWマルコ・アルナウトヴィッチが14日、EURO2020の北マケドニア戦で得点後に起こした言動を謝罪した。イギリスメディア『BBC』が同日に伝えた。

 アルナウトヴィッチは、13日に行われたEURO2020・グループC第1節の北マケドニア戦で59分に途中出場すると、89分にチームの3点目を記録して勝利に貢献。得点後は北マケドニアの選手に対して何らかの言葉を発し、さらに観客に向かって感情をむき出しで叫んでいたが、直後に強張った表情の主将DFダヴィド・アラバに顎をつかまれ、強引な“口封じ”でなだめられていた。

 報道によると、セルビアにルーツを持つアルナウトヴィッチは、アルバニアにルーツを持つ北マケドニア代表のDFエグゾン・ベイトゥライとDFエズジャン・アリオスキに対して、アルバニア人差別の発言やジェスチャーをした疑いが浮上している。

 アルナウトヴィッチは14日に自身のInstagramで、「昨日の試合では感情的になって過激な言葉があった。これについて特に北マケドニアとアルバニアの友人たちに謝罪したい」と得点後の言動を謝罪した。さらに、「1つだけはっきり言いたいことは、僕は人種差別主義者ではないということだ。僕にはほどんどの国に友人がいて、多様性を支持している。僕を知っている人は、それをわかっている」と人種差別を否定。最後にアルバニア語で「ごめんなさい」と加えている。

 セルビアとアルバニアには歴史的な対立があり、セルビアの自治州だったコソボを巡って紛争にも発展。アルバニア人が多数を占めるコソボは2008年に独立を宣言したが、セルビアはそれを認めていない。2014年10月には、EURO2016予選のセルビア対アルバニア戦で、スタジアムに政治的なメッセージをつけたラジコンヘリが飛んだことをきっかけに、選手とサポーターが入り交じる乱闘騒ぎとなり、没収試合になっていた。

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