亡き父への思い…クロアチア主将がチェコ戦に出場へ「全てを出し切る」

スルナ

13日、父親の葬儀で棺を担ぐクロアチア代表DFスルナ(左) [写真]=Anadolu Agency/Getty Images

 クロアチア代表でキャプテンを務めるDFダリヨ・スルナが、17日に行われるユーロ2016・グループステージ第2節のチェコ代表戦に出場できることがわかった。16日、同選手のコメントをUEFA(欧州サッカー連盟)の公式HP『UEFA.com』が伝えている。

 スルナは12日に開催されたトルコ代表との試合でフル出場し、チームの勝利に貢献。しかし試合後、父親が亡くなったためクロアチアへ緊急帰国し、13日の葬儀に出席していた。チェコ代表戦に出場できるのかについては明らかになっていなかったが、同選手が16日の前日会見に出席し、プレーする見通しを示している。

 スルナは「僕や家族にとっては難しい時間だった」と、大会中に起こった悲劇についてコメント。その上で「サポートしてくれたクロアチアのサッカー協会、そしてたくさんのメッセージをくれたファンのみんなにお礼を言いたい」と感謝の言葉を述べた。大会への出場についても「僕はもう大丈夫だし、準備はできている。父親が最後に願ったのは代表で僕がプレーすること。全てを僕のキャリアに注いでくれたし、彼なしに今の僕はいないからね」と、亡き父親のためにピッチに立つことを宣言している。

 第1節を勝利で終えたクロアチア代表だが、第3節には強豪・スペイン代表との対戦を控えており、何としても勝ち点を稼いでおきたいところ。34歳のキャプテンは「次のラウンドに進めるように、全てを出し切るよ。トルコ戦と同じように試合に入って、集中力を保つことができれば、いい結果が待っている」と試合を展望した。

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