44年ぶりのユーロでの勝利に喜びを爆発させたハンガリーのシュトルク監督 [写真]=Getty Images
前評判を覆す試合が目立っているユーロ2016。大会5日目を迎えた現地13日も、ハンガリーが2-0でオーストリアを下すという波乱が起きた。
予選を9勝1分と圧倒的な強さで突破してきたオーストリアと、プレーオフで漸く出場を決めたハンガリーによるこの一戦。開始直後にMFダヴィド・アラバのミドルシュートがポストを叩くなど、オーストリアが戦前の予想通り主導権を握って試合を進める。だが、この試合で大会史上最年長出場記録を更新したGKガーボル・キラーイがファインセーブを見せるなど失点を防ぎ続けたハンガリーは、62分にDFラインからのロングパスを起点にFWアダーム・サライが先制点を挙げると、87分にもカウンターからMFゾルターン・シュティーベルが追加点を決め、終わってみれば2点差で完封勝利を収めた。
この結果、4位に入った1972年大会以来となる出場を白星発進で飾ると共に、同日行われた一戦で1-1のドローに終わったポルトガルおよびアイスランドを抑え、グループFの首位に立ったハンガリー。試合後の会見に臨んだベルント・シュトルク監督は、44年ぶりのユーロでの勝利に喜びを爆発させた。
「ユーロで1勝するという夢が現実のものとなった。我々は試合に入るのに苦労したが、時間が進むに連れてペースを掴み、後半は素晴らしいパフォーマンスを見せることができた。これ以上のプレーをしろと言われても無理だろう。この勝利はチーム全員による偉大な功績であり、大会前のハードワークに対する褒美だと思っている」
グループFの首位に立ったハンガリーは、19日にアイスランドと対戦する。
By WOWOW