スウェーデン代表のキャプテンを務めるイブラヒモヴィッチ [写真]=Ombrello/Getty Images
6月10日に開幕するユーロ2016では、イタリア代表、ベルギー代表、アイルランド代表と同居する“死の組”と呼ばれるグループEで、3大会ぶりの決勝トーナメント進出を目指すスウェーデン代表。チームを率いるエリック・ハムレン監督が、FIFA(国際サッカー連盟)のインタビューで、主将ならびに大黒柱としてチームをけん引するパリ・サンジェルマン所属のFWズラタン・イブラヒモヴィッチへの絶対的な信頼を表した。
まず、「彼のような確固たる能力を持った選手がチームにいてくれるのは本当に幸運だ」と述べたハムレン監督は、イブラヒモヴィッチが主将としても極めて大きな存在である事を説明した。
「私がイブラヒモヴィッチを主将に任命したのは、チームの責任を担う真のリーダーになって欲しかったからだ。その期待通り、彼は主将として最高の働きをしてくれている。まさに私が望んでいるものをチームにもたらしてくれる。彼は我々を勝利に導いてくれる男だ」
同監督はまた、現在34歳と代表最年長のイブラヒモヴィッチが、チームのために積極的に若手とコミュニケーションを取っている事に感謝した。
「このチームの半数は、子どもの頃からイブラヒモヴィッチに憧れながら成長してきた選手達だ。彼らにチームにとって有益となる関係を築いてもらう事は、監督である私にとって大きな課題になると思っていたが、イブラヒモヴィッチは若手選手と見事に打ち解けてくれている。彼にはこれ以上何も望めないね」
ユーロ終了後にスウェーデン代表の指揮官を退任する事を表明しているハムレン監督だが、一度は代表から引退しながら復帰した経緯があるイブラヒモヴィッチの今後については疑問を持っているという。
「彼はフィジカル的には今後さらに何年もチームに大きなものをもたらす事ができると、私は確信している。だが、メンタル的にはどうだろうか。これほどまで長きに渡り代表でプレーし続けて来たうえ、新たな大会に向けてモチベーションを保てるかどうかは、彼にとって大きなテーマになるだろう」
By WOWOW