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弁護士のアシストで警察官がゴール…ジブラルタル代表が公式戦初得点

2015.03.30

歴史的なゴールに喜ぶジブラルタル代表の選手たち [写真]=Getty Images

 ユーロ2016予選が29日に行われ、ジブラルタル代表はスコットランド代表と対戦した。

 ジブラルタル代表は、FIFA(国際サッカー連盟)未加盟国の間で行われた、2006年のFIFIワイルドカップで3位に入賞するも、UEFA(欧州サッカー連盟)への加盟はなかなか認められず、2013年に念願の承認を得たため、ユーロ予選に出場するのは今回が初のこと。同大会ではここまで4戦4敗で、グループDの最下位に沈んでいた。

 試合は、18分にスコットランド代表のFWショーン・マロニーがPKを成功し、ジブラルタルにとっては厳しい展開になった。

 しかし、1分後の19分、ジブラルタル代表に歴史的な瞬間が訪れる。MFアーロン・パジャスのスルーパスに抜けだしたFWリー・カシアロが右足を振りぬくと、これが決まり、スコアを同点にした。今大会で0得点21失点の同チームにとって、これが公式戦での初ゴールとなった。

 公式戦初アシストを決めたパジャスは、母国ジブラルタルの法律事務所『Hassans』に勤める弁護士。そしてイギリス紙『デイリーメール』によると、初ゴールを決めたカシアロは警察官だという。

 結局、試合はスコットランド代表FWスティーヴン・フレッチャーのハットトリックを含む6得点を許し、ジブラルタル代表は1-6で敗戦。ユーロ予選は5連敗となった。

 なお、29日付のイギリス紙『ガーディアン』によると、ジブラルタル代表を率いるデイヴ・ウィルソン監督は試合後、感動して泣きそうな気持ちになったことを認め、「我々は1つの目標を達成した。毎試合、プロフェッショナルに成長しているんだ」とコメントしている。

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