決定機が訪れるも決めきれなかったデパイ [写真]=Getty Images
ラ・リーガ第6節が23日に行われ、カディスとバルセロナが対戦した。
チャンピオンズリーグのバイエルン戦で完敗を喫すると、前節のグラナダ戦では格下を相手に大きく苦しみ、急速に風当たりが強くなっているロナルド・クーマン監督率いるバルセロナ。この日のスタメンは前線にメンフィス・デパイ、ルーク・デ・ヨング、ユスフ・デミルが並び、中盤には17歳のガビも名を連ねた。
試合は序盤からバルセロナが圧倒的にポゼッションを維持しながらも、ホームのカディスの守備ブロックを前にチャンスを作ることができない。リーグ初スタメンとなった最前線のL・デ・ヨングも思うように生かすことはできず、膠着した状況のまま前半が終了となる。
後半開始からセルジ・ロベルトを投入したバルセロナは、46分のアルバロ・ネグレドのシュートをマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンのセーブで凌ぐと、その後は連続して好機を迎える。51分にはフリーとなったデパイがクロスに合わせるも、これはシュートがうまくヒットせず。直後には同じくデパイが左足で際どいシュートを放つも、ヘレミアス・レデスマのセーブに阻まれた。
すると65分、思うように先制できないバルセロナに痛恨のアクシデント。F・デ・ヨングがタックルを仕掛けると、このプレーにこの日2枚目のイエローカードが提示され、中盤のキーマンが退場となった。直後、クーマン監督はフィリッペ・コウチーニョの投入を決断している。
数的優位となり勢いの出てきたホームのカディスは、81分に敵陣でボールを奪いカウンターを仕掛けると、最後はサルビ・サンチェスに決定的なチャンス。しかし右足のシュートは飛び出したテア・シュテーゲンが好守で防ぎ、なんとかバルセロナは難を逃れる。
試合は後半のアディショナルタイムにかけてオープンな展開になると、カディスの決定機を防いだ直後にデパイに一対一の絶好機が訪れるも、このシュートは無情にも枠を外れる。そして最終プレーでは、ピッチに入ってしまった2つ目のボールをセルヒオ・ブスケツがカディスにボールホルダーに向けて蹴ってしまい、このプレーに関する抗議でクーマン監督が退席となった。
試合はこのまま終了。数的不利となったバルセロナはここ最近の不振を象徴するようなパフォーマンスで勝利を手にすることができず、公式戦3試合未勝利となった。
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