バルサ、デパイの左足鮮烈弾で辛くも勝ち点1を獲得…敵地でビルバオに大苦戦

　ラ・リーガ第2節が21日に行われ、アスレティック・ビルバオとバルセロナが対戦した。

　勝利した開幕戦と同じスタメンで臨んだバルセロナは6分、メンフィス・デパイの突破からの折り返しにフリーとなったマルティン・ブライスワイトが合わせるも、このシュートは惜しくも枠外へ。一方のビルバオも11分、左からの折り返しを受けたアレックス・ベレンゲルが素早い反転から右足を振り抜くと、強烈なシュートはバーを叩いた。

　すると試合は徐々に、最終ラインから繋ぐバルセロナをビルバオが連動したプレッシングで脅かす展開に。バルセロナは何度も自陣でボールを奪われピンチを迎えると、さらに思わぬアクシデントも発生。側腹部を痛めたジェラール・ピケが自らプレーの続行不可を申し出、31分にロナルド・アラウホと代わってベンチに下がる。

　それでもなんとか失点を免れたバルセロナは、前半終了間際にゴール前での混戦からアラウホがオーバーヘッドでゴールを揺らす。しかしこれは直前のファールがとられて認められず、前半はスコアレスで折り返す。

　後半立ち上がりに流れを掴んだのはまたしてもビルバオ。46分、裏に抜けたイニャキ・ウィリアムスに対しGKネトが飛び出して対応すると、こぼれ球をベレンゲルが流し込もうとするも、ここはカバーに入ったアラウホが辛うじてかき出す。そして50分、ビルバオは勢いのままにCKを獲得すると、正確なボールにイニゴ・マルティネスが飛び込んでヘディング。このシュートがバルサゴールを破り、ついに先制に成功した。

　流れを変えたいバルセロナは、62分にリーガデビューとなるユスフ・デミルらを投入。徐々にビルバオから主導権を取り戻すと、74分にはフレンキー・デ・ヨングのふわりとしたループシュートがバーに。さらに75分には、高い位置でのボール奪取から左サイドをデパイが抜け出すと、新加入の背番号「9」は左足のハーフボレーをゴールニア上に叩き込んだ。新エースの鮮烈な移籍後初ゴールでバルサが同点に追いつく。

　その後は逆転ゴールを狙うバルサが攻勢を強め、再びデパイにチャンスが訪れるも今度は決められず。終了間際には、自らのミスで与えてしまった決定機を阻止してエリック・ガルシアが退場となるも、試合はこのまま1－1で終わり、バルセロナは辛くも勝ち点1を持ち帰ることとなった。

　次節、アスレティックは28日にアウェイでセルタと、バルセロナは29日にホームでヘタフェと対戦する。

【スコア】
アスレティック・ビルバオ　1－1　バルセロナ

【得点者】
1－0　50分　イニゴ・マルティネス（アスレティック・ビルバオ）
1－1　75分　メンフィス・デパイ（バルセロナ）