レアル・マドリードが獲得を目指すエンバペ(左)とハーランド(右) [写真]=Getty Images
レアル・マドリードがフランス代表FWキリアン・エンバペ(パリ・サンジェルマン)とノルウェー代表FWアーリング・ハーランド(ドルトムント)を獲得するには、巨額のコスト投入を覚悟しなければならないようだ。22日、スペイン紙『アス』が報じた。
レアル・マドリードは以前から、エンバペとハーランドへの関心が伝えられているが、その“両獲り”は困難が予想される。『アス』紙によると、PSGはエンバペに対して、ブラジル代表FWネイマールと並ぶ年俸総額7200万ユーロ(約92億円)の新契約を準備しているという。また、ハーランドに対しては、マンチェスター・Cやマンチェスター・Uなどのビッグクラブも獲得に関心。さらにハーランドは辣腕代理人ミノ・ライオラ氏の顧客であることから、サラリーの交渉は一筋縄ではいかなそうだ。
では、レアル・マドリードが次世代のスターを2人とも獲得することができた場合、どれだけのコストが生じるのか。『アス』紙がその試算を行なった。同紙は両選手の獲得に必要な移籍金を1億5000万ユーロ(約192億円)と見積もり、ともに“白い巨人”と6年契約を結ぶと仮定。年俸総額(※税引前)をエンバペが7200万ユーロ、ハーランドが2000万ユーロ(約26億円)とすると、2人のサラリーは6年間で合計5億5200万ユーロ(707億円)となる。そのため、6年間で852万ユーロ(約1091億円)を2人のために支払うという予想となっている。
レアル・マドリードは現在、新型コロナウイルスによる財政的な影響を受けているだけでなく、ホームスタジアム『サンティアゴ・ベルナベウ』の大規模な改修も実施中。そんな状況下でエンバペとハーランドを一緒に獲得することは、「真の挑戦になる」と『アス』紙は伝えている。それでも同紙は、巨額のサラリーを受け取るウェールズ代表FWギャレス・ベイル(※今季はトッテナムへ期限付き移籍)やベルギー代表FWエデン・アザールを放出し、サポーターもスタジアムに戻ってくることができれば、クラブの収益性は十分に改善されるとも予想している。
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