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久保建英の新天地「ヘタフェ」について、知っておきたい5つのこと

2021.01.09

久保の新天地に決まったヘタフェの情報をお届け [写真]=Getty Images

 リーガ・エスパニョーラ(ラ・リーガ)に所属するヘタフェは8日、レアル・マドリードからのレンタル移籍でMF久保建英を獲得したと発表した。レンタル期間は2020-21シーズン終了までで、買い取りオプションは付いていない。

 かつてMF柴崎岳(現レガネス)も所属したことがあるヘタフェだが、ここではクラブにまつわる基礎知識やチームの現状、さらに久保が新天地で求められることなどを5つにまとめてみた。

■首都マドリードのベッドタウン

ヘタフェの本拠地『コリセウム・アルフォンソ・ペレス』 [写真]=Getty Images

 ヘタフェはスペインの“へそ”にあたるマドリード州のクラブだ。しかし、レアル・マドリードやアトレティコ・マドリードが拠点を構えるマドリード市中心部からは南に約15kmの位置にあり、街はべッドタウンとして発展してきた。スペイン空軍の基地や同国で有数の教育レベルを誇るカルロス三世大学のキャンパスがあることでも知られている。そんな街に建つ本拠地『コリセウム・アルフォンソ・ペレス』は収容2万人以下とコンパクトな作り。もちろんサポーターの一人一人は熱いハートの持ち主だが、レアル・マドリードやアトレティコ・マドリードと比べればメディアやファンからのプレッシャーは少なく、アットホームな雰囲気が特徴だ。

■リーガ1部で最も歴史の浅いクラブ

ヘタフェのクラブロゴ [写真]=Getty Images

 クラブとしての歴史が浅いのも特徴のひとつだろう。現在の名称「ヘタフェ・クルブ・デ・フットボール」としてクラブが創設されたのは1983年。1940年に創設されたエイバルや1960年に創設されたウエスカと比べても歴史が浅く、今季のラ・リーガ1部で最も若いクラブになる。とはいえ、2004年に史上初の1部昇格を成し遂げたあとは、2016-17シーズンを除き、トップリーグに在籍。“マドリード第3のクラブ”としての地位を築いている。2018-19シーズンには、クラブ最高のリーグ5位フィニッシュを達成。ラウンド16でインテルに敗れたものの、昨シーズンはヨーロッパリーグで決勝トーナメント進出を果たした。

■“ヘタフェ史上最高”の監督

現在もチームを指揮するホセ・ボルダラス監督 [写真]=Getty Images

 近年の躍進を語るうえで欠かせない人物が、ホセ・ボルダラス監督だ。かつてジェフユナイテッド千葉で指揮を取ったフアン・エスナイデル氏の後任として、2016年9月にヘタフェの監督に就任。すると1年での1部復帰を成し遂げ、その後もチームを右肩上がりで成長させてきた。選手としても、監督としても、トップカテゴリーを経験するのはヘタフェが初めてだったが、2017-18シーズンにはスペインサッカー連盟の監督委員会から、2018-19シーズンにはスペイン紙『マルカ』から、1部の最優秀監督に選ばれている。なお、2日のリーガ・エスパニョーラ第17節バジャドリード戦でヘタフェでの通算指揮数が「189」となり、クラブ歴代最多記録を樹立。リーガ1部での勝利数(48)もクラブレコードを更新中で、“ヘタフェ史上最高”の監督と言える。

■今季不調の原因は?

マジョルカでは久保と同僚だったクチョ・エルナンデス [写真]=Getty Images

 ボルダラス監督のもとで次々と歴史的偉業を成し遂げてきたヘタフェだが、今シーズンは大スランプに陥っている。リーグ開幕16試合を終えて、4勝5分7敗の勝ち点17。未消化試合が1つあるとはいえ、降格圏とはわずか1ポイント差となっている。直近11試合で1勝(4分6敗)と復調のキッカケを掴めない状況だ。ヘタフェのスタイルは明確で、4-4-2のフォーメーションをベースに堅守速攻を展開。ファールを厭わないハードなサッカーを売りとする。それが“ボルダラス・スタイル”であり、主力の顔触れもほとんど変わらない。

 だが、昨シーズンからの上積みがなく、苦戦を強いられているのが現状だ。特に夏の補強の成果が乏しく、新たに獲得した6選手のうち結果を残しているのは、リーグ14試合に出場して2得点を挙げているコロンビア代表FWクチョ・エルナンデスのみ。それだけに、“新たな助っ人”の久保には大きな期待が寄せられている。

■久保に期待されること

ヘタフェで活躍するハイメ・マタ [写真]=Getty Images

 ヘタフェはここまで、リーグワーストタイの12得点(17失点はビジャレアルと並ぶ最小7位タイ)。得点力アップが残留への明確な課題であり、久保にはゴールに直結する働きが求められている。ただ、スペイン代表歴を持ち、過去2シーズン連続で2桁得点を挙げているFWハイメ・マタや、ラ・リーガ屈指の“ジョーカー”として知られ、昨年冬にはバルセロナ移籍の噂もあったスペイン人FWアンヘル・ロドリゲス、さらに前述のクチョ・エルナンデスなどストライカーの駒は揃っている。

 問題は彼らに“ボールを届ける”選手がほとんどいないことで、久保がその役割を担うことになりそうだ。ポゼッション志向の強いビジャレアルとは対照的なスタイルであること、またシーズン途中加入による味方との連携不足など、不安要素がないわけではない。しかし、柴崎ともポジションを争った技巧派MFフランシスコ・ポルティージョは序列を下げており、ポジションを争う選手は他にいても、タイプの重なる選手がほとんどいないことは大きなアドバンテージと言えるだろう。あとはピッチ上で実力を証明し、チームに良い結果をもたらすこと――このチャンスを生かすかどうかは久保自身にゆだねられている。

(記事/Footmedia)

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