2019.06.09

これを読めばすべてわかる! リーガ・エスパニョーラ 18-19シーズン「全クラブ通信簿」(1位~10位編)

18-19シーズンのリーガ・エスパニョーラを総括 [写真]=Getty Images
フリーライター&フォトグラファー。スペインで活動中。

 今シーズンのリーガ・エスパニョーラは、リオネル・メッシが独占した。バルセロナがリーガ連覇を決めた翌日、4月28日のスペインスポーツ紙は「メッシが10度目のリーガ制覇」(地元紙『アス』)、「リーガはメッシのものだ」(地元紙『スポルト』)という見出しと共に、世界で最も有名なアルゼンチン人が一面を飾った。

 同国で最も発行部数が多い地元紙『マルカ』は「10の10」という見出しで、いろいろな含みをもたせていた。メッシの背番号であり、メッシ個人にとって通算10度目のリーガ制覇であり、またスペインのテストや戦績表の採点は10点満点なので、メッシが完璧だったということも意味する。バルセロナのキャプテンは36得点を決め、3シーズン連続で得点王にも輝いていた。メッシの、メッシによる、メッシのためのリーガだった。

 リーガがこれまでのシーズンと大きく違っていたのは、今季導入された「VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)」だ。2017-2018シーズンと比較するとシーズンを通じてレッドカードは26枚から32枚へ、PKは113本から130本へと増えた。一方で2枚目のイエローカードは1枚、抗議によるカードも46枚、シミュレーションは13回減った。

 ただ、VARを利用するかしないかの最終的な決定権は主審にあるので、結局今シーズンも多くのジャッジが議論の対象となっていた。代表的なのは、11月25日に行われた第13節ヘタフェアスレティック・ビルバオ戦の94分のプレーだった。エリア内でヘタフェハイメ・マタイニゴ・マルティネスに倒され、誰が見ても明らかなPKだったが、主審はVARを採用しなかった。VARがあっても、ジャッジへの疑惑、議論は終わらなかった。

写真=ゲッティ イメージズ
文=座間健司

■優勝:バルセロナ 80点

[写真]=Getty Images

 最近11シーズンで8度目のリーガ制覇を達成した。リーガでの通算優勝回数では33回のレアル・マドリードに大きく離されているが、過去11シーズンは圧倒している。第5節ジローナ戦(2-2)で引き分け、第6節レガネス戦(2-1)、第7節アスレティック・ビルバオ戦(1-1)、第8節バレンシア戦(1-1)と勝ち点12の内3ポイントしか積み重ねられず危機とも騒がれ、また、第12節ベティス戦(3-4)も敗れるなど例年に比べると取りこぼしも多かったが、ライバルがさらに取りこぼしたため、最近11シーズンで3度目となる勝ち点90以下でリーガ連覇を達成した。

 リーガ制覇から約1カ月後の今、バルセロナ市内には手にしたものよりも、逃したタイトルの喪失感が漂っている。もしくはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準決勝セカンドレグのリヴァプール戦での醜態に対する怒りが上回っている。敗戦の大きな要因のひとつが、あまりにもメッシに頼ることだ。世界最高の選手がいて、彼に頼るのは必然なのだが、メッシへの依存は過剰だった。その兆候はリーガでも見て取れた。2-2という状況で61分に途中出場でピッチに入ったメッシが、その後4-2にされながらもロスタイムに1ゴール1アシストを記録し、勝ち点1を手にした第30節ビジャレアル戦がその典型だった。バレンシアとのコパ・デル・レイ決勝もキャプテンだけが頼みの綱だったバルセロナが負けた。メッシへの依存度がシーズン最後の1カ月ではあまりにも高かった。キャプテンを負傷で欠きながらも第10節レアル・マドリード戦では5-1と大勝するなどクオリティの高い同僚と有能な指揮官はいるはずなのだが、“アンフィールドの衝撃”がそんな記憶も消し去ってしまったようだ。

■2位:アトレティコ・マドリード 70点

[写真]=Getty Images

 アトレティコ・マドリードにとって、今シーズンの最大の目標は本拠地『ワンダ・メトロポリターノ』で行われるCL決勝進出だった。

 シーズン前は期待にあふれていた。エースのアントワーヌ・グリーズマンは世界王者としてマドリードに戻ってきて、彼の同僚のトマ・レマルをクラブ史上最高額となる7500万ユーロ(約91億円)を払い、獲得した。シーズンの前哨戦となる欧州スーペル・コパでは、ジエゴ・コスタが2ゴールを挙げ、4-2で史上初めて欧州タイトルマッチでレアル・マドリードに勝利し、幸先のいいスタートを切った。

 だが、フタを開けてみれば、アトレティコ・マドリードは今シーズンは1度もリーガで首位に立つことなく、コパ・デル・レイでもジローナに敗れ、準々決勝にも残れなかった。CL決勝トーナメント1回戦ではユヴェントスと対戦したが、セカンドレグで宿敵レアル・マドリードの元エース、クリスティアーノ・ロナウドにハットトリックを許し、ホームでの先勝をひっくり返されて大逆転負けを喫した。この敗戦がアトレティコ・マドリードにとって今シーズンの最も大きな出来事になってしまった。

 1試合の平均失点が最も少ないゴールキーパーに与えられるサモラ賞をヤン・オブラクが4シーズン連続で受賞したように、リーガにおけるアトレティコ・マドリードの鉄壁のディフェンスは健在だった。だが、38試合29失点とリーガ最小失点を記録する一方で、攻撃陣の得点数は周囲の希望に応えるほどではなかった。グリーズマン(15得点)、アルバロ・モラタ(6得点)、D・コスタ(2得点)ニコラ・カリニッチ(2得点)ら世界屈指のタレントがいるにもかかわらず、55ゴールとリーガで5番目の得点数にとどまった。

■3位:レアル・マドリード 30点

[写真]=Getty Images

 レアル・マドリードにとって、今シーズンの明るいニュースはルカ・モドリッチのバロンドール受賞とジネディーヌ・ジダンの監督復帰だけではないか。ただ両者共に、今シーズンは低調なチームを一度も建て直せなかった。ヴィニシウス・ジュニオールに希望を見出す人も少なくなかったが、当然ながら18歳の選手が救済策にはならなかった。

 今シーズン無冠で終わったことで、最近5シーズンで3連覇を含む4度のCL欧州王者になった時代は、いくらフロレンティーノ・ペレス会長が「ロナウドの時代」と嫌がっても、人々に永遠に刻まれることになった。在籍した9シーズンで438試合451ゴール(リーガでは312得点)と驚異の得点力を持つポルトガル人ストライカーの退団は、レアル・マドリードに大きな影を落とした。ロナウド在籍中は、リーガで総得点が100得点を割ったのは、昨シーズン(94得点)だけだった。今シーズンは63得点とバルセロナに27得点もの差をつけられた。昨季5得点だったカリム・ベンゼマが奮起して21ゴールを決めても、シーズン平均34ゴールを決めた元同僚の穴を完全に埋めるのは不可能だった。今シーズン7番を着たマリアーノ・ディアスは2ゴール、次世代のエースと言われ続け、今年30歳になるギャレス・ベイルは8ゴールに終わった。

 低迷は監督人事にも顕著に表れた。ワールドカップ開幕2日前にスペイン代表監督だったフレン・ロペテギを強奪したが、「エル・クラシコ」では5-1と惨敗を喫した。指揮官は14試合で6勝2分6敗という戦績しか残せず、わずか4カ月で解任された。後任のサンティアゴ・ソラーリもリーガではそれなりの戦績を出していたが、リーガとコパ・デル・レイ準決勝セカンドレグのバルセロナ戦に連敗すると、CL決勝トーナメント1回戦セカンドレグでアヤックスに大敗し、職を失った。

そして、狙えるタイトルが何もなくなった時点でやって来たのがジダンだ。CL3連覇をなし遂げた伝説の監督の帰還に期待は高まったが、フランス人指揮官がリーガ11試合で手にしたのは勝ち点17だけ。17試合で勝ち点37を手にしていた前任者のアルゼンチン人よりも悪い結果しか残せなかった。

 今シーズン、仮にフロレンティーノ・ペレス会長が満足していることがあるとすれば、バロンドールが退団したロナウドに渡らなかったことだけだろう。
 

■4位:バレンシア 80点

[写真]=Getty Images

 終わりよければ全てよし。スペインにも同じ趣旨のことわざがある。

「Bien está lo que bien acaba(うまく終わったってことは、いいってこと)」。バレンシアニスタは、クラブ創立100周年の今シーズン、一体どうなるのかと何度も頭を抱えたに違いない。開幕から本拠地『メスタージャ』で6試合勝利がなかったのは、100年の歴史で初めてだった。チームは低調なまま、リーガ1巡目終了時点でわずか4勝、得点数は18得点、順位も11位だった。目標のCL出場権が与えられる4位とは10ポイント、降格圏内からはわずかに4ポイントしか離れていなかった。1月中旬は、負ければクラブがマルセリーノ・ガルシア・トラル監督の解任に踏み切る可能性が高いと何度も報じられ、実際この時期にアニル・マーシー会長らが、シンガポール人投資家のオーナーであるピーター・リムのもとを訪れ、マルセリーノ監督の処遇について話し合いの場が設けられている。そして首脳陣は最近2シーズンでクラブを建て直した指揮官を苦境でも辛抱強く見守ることを決めた。

 その決断が、今季のターニングポイントだった。徐々に勝ち点を積み重ね、第37節についに4位に浮上し、結局来シーズンのCL出場権を獲得。バレンシアは2巡目で34得点を決め、12試合負けなしで今シーズンを終えた。さらにコパ・デル・レイでは決勝でバルセロナに勝利し、2008年以来久々のタイトルを手にし、クラブ創設100周年に花を添えた。

 バレンシアは得点が少なかったゆえに、引き分けが16試合とどのチームよりも多かった。特に1巡目はエースのゴンサロ・グエデスを負傷で欠き、ロドリゴも決定力を欠いた。歴史に残る低調な序盤を過ごしたが、終わってみればクラブ史に刻まれるシーズンとなった。

■5位:ヘタフェ 90点

[写真]=Getty Images

 ヘタフェがCL出場権を争う。今シーズンが始まる前、その予想は当の本人たちもしていなかったらしい。欧州最高の舞台の出場権を手にできる機会が現実的となった5月上旬にホルヘ・モリーナダミアン・スアレスらキャプテンは、出場権獲際の賞与についてアンヘル・トーレス会長と話し合ったと報じられた。クラブも選手たちも1部残留を達成した時のボーナスについては確認していたが、欧州カップ戦の出場権については話をしていなかったという。

 ヘタフェの上位躍進の最大の要因は、ホセ・ボルダラス監督の存在だろう。2016年に監督に就任すると、2016-2017シーズンに1部昇格し、昨季は1部残留に導いた。そして今季はUEFAヨーロッパリーグ(EL)出場権を獲得した。彼が指揮するチームの最大の武器はディフェンスだ。バレンシアと並びリーガで2番目に失点が少なかった(35失点)。抱えるメンバーはリーガで15番目に給与が高い選手たちで、決して戦力に恵まれているわけではないが、ボルダラス監督は彼らの能力を最大限に引き出している。フォワードでは初めての1部でJ・マタが14ゴール6アシストを記録し、スペイン代表に招集された。またベテランのJ・モリーナも14ゴール5アシストという結果を残した。37歳の選手が1部で14ゴールを決めたのは55年ぶりで、史上3人目となる。

 ただヘタフェは、好かれていない。今シーズンは合計で642回ファウルをしており、2位アスレティック・ビルバオの580回よりも圧倒的に多い。しかしイエローカードはアスレティック・ビルバオが117枚と1番受けているの対して、ヘタフェは101枚と少なかった。つまり、サポーターも含めて相手からするとそのフットボールが姑息に映るのだ。好感が持たれない理由を、数字が説明していた。

■6位:セビージャ 60点

[写真]=Getty Images

 ジローナを1部に昇格させ、1部最初のシーズンで残留に導いたパブロ・マチン監督を招聘し、来シーズンのCL出場を目標にしたチームは好スタートを切った。開幕節で首位に立つと、第8節、そして第13節終了時点でもリーガの首位に躍り出るなど序盤は順調だったが、2019年になると下降を始めた。12月16日の第16節ジローナ戦(2-0)で勝利してからは第27節レアル・ソシエダ戦までに11試合で2勝3分6敗と急ブレーキがかかり、順位を6位にまで落とした。その間、コパ・デル・レイでは準々決勝ファーストレグで勝利していたが、セカンドレグでバルセロナに6-1と敗れ、逆転で敗退。そしてEL決勝トーナメント2回戦でスラヴィア・プラハに敗れた3月14日、マチン監督は解任された。

 マチンを招聘し、今季からスポーツディレクターをしていたホアキン・カパロスが監督に復帰し、3月8日にローマを退団したばかりのモンチも計ったように空席となったスポーツディレクターに復職した。カパロス監督はリーガの残り11試合で6勝1分4敗という戦績を残すが、バレンシアヘタフェといった順位を争う直接ライバルとのゲームでは敗れた。セビージャは1億6300万ユーロ(約199億円)と予算はリーガ全体で5番目に高かったが、結局来シーズンのCL出場権を逃した。

 ウィサム・ベン・イェデルがキャリア最高となる18ゴールを決め、パブロ・サラビアが12ゴール13アシストとシーズンを通して活躍した一方、エースと期待されたアンドレ・シルヴァは9ゴール1アシストという寂しい数字に終わった。リーガ開幕から13試合で8得点と順調だったが、チームの下降に合わせるようにゴールから遠ざかってしまった。リーガ中盤戦不振の中心には、彼がいた。

■7位:エスパニョール 90点

[写真]=Getty Images

 1部残留が目的だったエスパニョールは7位となり、12年ぶりに欧州カップの出場権を手にした。2006-2007シーズンにUEFAカップ決勝でセビージャにPK戦の末に敗れた時以来の舞台となる。ちなみに、当時エスパニョールを指揮していたのは、現在バルセロナを指揮するエルネスト・バルベルデだった。

 歴史的な今シーズンの最大の立役者は、カタルーニャ人監督ルビだ。前任者キケ・フローレスのディフェンスに重きを置いた受け身のスタイルから、自分たちがボールを保持する攻撃的なサッカーに転換させた。前任者が見向きもしなかった抜群のゲームメイク力を持つカンテラ出身のマルク・ロカを登用し、開幕から11試合で勝ち点21を手にした。ペリコの誰もがルビを称えたが、冬の寒さが厳しくなるにつれ、彼の首元も急激に冷えてきた。第12節から第21節まで、獲得可能な勝ち点30のうち3ポイントしか手にできなかったのだ。6試合連続勝ち星がなく、チームワースト記録を更新し、本拠地では約6カ月間勝てなかった。

 だが8試合を残した時点で7位とは勝点差が9あったが、エスパニョールは5勝3分と巻き返しに成功。クラブ史上最高額の移籍金1000万ユーロ(約12億円)で獲得したストライカー、ボルハ・イグレシアスも17ゴールを決めるなど期待どおりの活躍をした。12年ぶりの喜びも束の間、好パフォーマンスをした選手たちが来シーズンチームに残るかどうかを心配するペリコは多い。
 

■8位:アスレティック・ビルバオ 70点

[写真]=Getty Images

 レアル・マドリードバルセロナと共に一度も2部に降格したことがないのが、アスレティック・ビルバオだ。ゆえに開幕14試合で第1節レガネス戦だけにしか勝利していなかった状況に、もしかしたら歴史が動くかもしれないとスペイン人たちは小さな声でささやきあった。なぜなら、アスレティック・ビルバオの惨憺たる状況はにわかに信じがたく、そんなことが自分が生きている内に起こるなんて誰も想像さえもしていなかったからだ。

 第14節終了後にアルゼンチン人監督エドゥアルド・ベリッソが解任され、下部組織を指揮していたガイスカ・ガリタノが昇格した。2018年が終わる頃には、第16節終了時点で2勝5分9敗、勝ち点11で16位に位置していた。それが、2019年5月20日の第38節を終えると13勝14分11敗の勝ち点53で8位まで順位を回復させていたのである。1部残留どころではない、もし最終節のセビージャ戦に勝利していれば、来シーズンのEL出場権を手にしていたのだ。これを奇跡と言わずに何と評すればいいのだろうか。

 純血主義ゆえに獲得できる戦力が限られているとはいえ、I・マルティネス、イニャキ・ウィリアムズ、イケル・ムニアインら実力者を擁しており、降格争いするような陣容ではない。では、序盤での苦戦の要因は何だったのか。例えば、チーム内得点王のI・ウィリアムズはベリッソが指揮官だった時に4ゴールを決めたが、全てアウェイ戦でのものだった。一方、ガリタノの元では9ゴールを決め、そのうち6ゴールは『サン・マメス』で記録した。選手たちの真価を引き出すことができていたのは、ガリタノの力が大きかった。

■9位:レアル・ソシエダ 60点

[写真]=Getty Images

 同じパイス・バスコ州に本拠地を持つアスレティック・ビルバオほどではないにしても、レアル・ソシエダも境遇は同じだった。アシエル・ガリターノ監督を迎えたチームは開幕後17試合で勝ち点19しか手にできず、順位は10位。降格圏内のチームとの勝点差はわずかに3だった。

 この状況にクラブは昨シーズンと同じ処方を行った。まずはガリターノを更迭し、そしてイマノル・アルグアシルを呼び戻したのだ。現役時代には7シーズン、そして引退後はしばらくしてから下部組織で指導者としてレアル・ソシエダでのキャリアをスタートさせた彼は、昨シーズンも3月から5月までの2カ月間、低迷するチームを助けるためにトップチームの暫定監督を務めていた。クラブを熟知している指揮官は、第18節に『サンティアゴ・ベルナベウ』でレアル・マドリードに勝利したのを皮切りに8試合で4勝4分と7位に順位を上げたが、監督交代の効果はそこまでだった。その後はアシエル・イジャラメンディウィリアン・ジョゼディエゴ・ジョレンテアドナン・ヤヌザイといった主軸を負傷で欠き、10試合で1勝しか挙げられず。最終的にアルグアシル監督は獲得可能な勝ち点63の内、31ポイントしか手にできなかった。

 今シーズン最も明るい話題は、新たなリーダーが誕生したことだ。今シーズンから10番をつける生え抜きのミケル・オヤルサバルがその期待に応え、キャリア最高となる13ゴールを記録し、チーム内得点王になった。4月に22歳になったばかりだが、すでにトップチームでは145試合に出場しており、クラブのプロジェクトの中心に据えるにふさわしいことを実証した。W・ジョゼも11ゴールと活躍したが、一方でフアンミが5ゴール、サンドロ・ラミレスに至っては無得点と、期待に応えられなかった選手も多数存在した。

■10位:ベティス 50点

[写真]=Getty Images

 尻すぼみのイメージは拭いきれない。就任して2シーズン目のキケ・セティエン監督が率いるベティスは魅力的なサッカーを展開した。新加入のセルヒオ・カナレスウィリアム・カルヴァーリョジオヴァニ・ロ・チェルソ、シジネイ、パウ・ロペスらは適応も早く、主軸を担った。さらには下部組織出身のジュニオル・フィルポフランシス・ゲレーロローレン・モロンもスタメンに名を連ねた。ベテランのホアキン・サンチェスも躍動した。

 だが、結果は伴わなかった。

 ダービーの第3節セビージャ戦、アウェイでのELミラン戦、同じくアウェイでの第12節バルセロナ戦などの注目を集めるカードでは勝利したが、第14節から第16節までリーガ3連勝を達成したのがピークで、シーズン最高順位は5位だった。2018年最後のゲームから勝ち星を積み重ねられなくなり、ついぞセティエン監督が志向するスタイルに批評が始まった。問題は決定機を作るも、得点を奪うストライカーがいなかったことだ。今季チームで最も得点を決めたのが9ゴールでロ・チェルソ、次に7ゴールのカナレス、6ゴールのホアキンとミッドフィルダーが続く。フォワードのローレン(6ゴール)、得点力が期待され冬の移籍市場で加わったヘセ・ロドリゲス(2ゴール)の決定力は乏しかった。昨季の6位を大幅に下回る10位でリーガを終え、セティエン監督は批評に嫌気が差し、最終節の『サンティアゴ・ベルナベウ』でのレアル・マドリード戦が終了した直後に辞任した。

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