2019.04.17

【ヤングスター列伝③】「速さ」と「上手さ」でサイドを切り裂く、アフリカの“ロッベン2世”

サムエル・チュクウェゼは驚くべき進化を遂げているウインガーだ [写真]=Getty Images
サッカーキング編集部

 今季のリーガ・エスパニョーラでは15位に低迷するビジャレアルにおいて、ひときわ異彩を放っているプレーヤーがいる。サムエル・チュクウェゼ、19歳。この快速ウィンガーのプレーを見れば、10代とは到底思えない完成度の高さに驚くことだろう。



名前:サムエル・チュクウェゼ(Samuel Chukwueze)
誕生日:1999年5月22日
年齢:19歳
身長/体重:172cm/70kg
主なポジション:右ウイング
リーグ成績:21試合出場5ゴール2アシスト

■生まれ故郷のナイジェリアからスペインへ

U-17FIFAワールドカップでは、母国ナイジェリアを優勝に導く活躍を披露した [写真]=Getty Images

 チュクウェゼは、ナイジェリアのアビア州イクゥアノで生まれた。2012年に国内の『ダイアモンド・アカデミー』に加入すると、才能が開花し始める。2015年にはU-17FIFAワールドカップで印象的な活躍を披露。7試合で3ゴール4アシストを記録し、ナイジェリアを優勝に導いたのだ。2018年にはフル代表にも招集されている。

 スペインのビジャレアルに移籍したのは2017年の時。フベニル、ビジャレアルB(リザーブチーム)と一気に階段を駆け上がると、2018年4月15日のセグンダ・ディビシオンBのサバデル戦でシニアデビュー。まさに“飛ぶ鳥を落とす勢い”でステップアップしていったことが分かるだろう。

アーセナルも注目! ビッグクラブへ羽ばたく日も近そう

ブレイク中のチュクウェゼには、多くのビッグクラブが注目を寄せている [写真]=Getty Images

 今季開幕時にはビジャレアルBに在籍していたチュクウェゼだが、2018年9月20日に行われたUEFAヨーロッパリーグのレンジャーズ戦でチャンスが巡ってくる。ベンチメンバーに選ばれると、途中からの出場でトップチームデビューも果たしたのだ。その約一カ月半後には、コパ・デル・レイのアルメリア戦でスタメン起用され、トップチーム初ゴールを挙げている。

 以後、トップチームに定着したチュクウェゼはラ・リーガで21試合に出場し、5ゴール2アシストを記録。そのセンセーショナルな活躍を見て、主にプレミアリーグのビッグクラブが獲得に関心を示している。

 特にアーセナルは、本気でチュクウェゼを引き入れたいと考えてきたクラブの一つである。イギリス紙『ザ・サン』によると、アーセナルは以前、チュクウェゼ獲得にかなり近づいていたようだ。結局チュクウェゼがスペインに渡る道を選んだことで獲得は実現しなかったが、ビジャレアルがこのナイジェリア人を長くチームに引き留めておくことは難しいかもしれない。

■愛称は“ロッベン2世”…スピードだけの「一芸」選手ではない点が魅力

チュクウェゼはオランダの名手と比較されることも多い [写真]=Getty Images

 チュクウェゼは右ウイングを得意とすること、左利きであることから“アリエン・ロッベン2世”と呼ばれることがある。爆発的なスプリント力や、カットインから左足でシュートを狙うスタイルは、たしかにオランダの名手を彷彿とさせる。それに加えて、瞬間的な加速で相手を置き去りにするあたりはアフリカ人選手ならではの特長と言えるだろう。

 しかし、チュクウェゼはただの「足の速いウインガー」ではない。足元の技術が高いのでしっかりボールを保持することができるし、自然に相手の重心の逆を突く能力にも秀でている。まだ19歳だが、エゴを出し過ぎず味方を見れる余裕もある。『ザ・サン』が報じた元アーセナルDFローレン・エタメの言葉が、チュクウェゼの価値を如実に物語っている。

「彼は非常に優れた選手だ。ゴールを奪えるだけでなくチャンスメイクもできるし、高いテクニックを備えている。私がリーガで見てきた選手の中で、彼は間違いなく最も完成された19歳だよ」

文=松本武水
写真=Getty Images

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