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1.“メッシ以後”のチームを支えるのは「デ・ヨング世代」? 次世代のベストイレブンを選出してみた[バルサ編]

2019.01.29

フレンキー・デ・ヨング(中央)、ウスマン・デンベレ(左)、カルレス・アレニャ(右)はまだ21歳だが、持ちうる才能を遺憾なく発揮している。

 強豪クラブによる求愛合戦が、ついに決着を見た。23日、アヤックスに所属するフレンキー・デ・ヨングが、今年7月1日付でバルセロナに加入することが発表されたのだ。2019-20シーズンから、オランダの宝石は青とえんじのユニフォームに袖を通すことになる。

 リオネル・メッシが近年のバルサにとって必要不可欠な存在であるのは周知の事実だが、そんな彼も既に31歳。今季も相変わらず異次元のパフォーマンスを披露しているものの、そう遠くない未来に必ず「別れの時」はやってくる。

 クラブが大きな転換期に差しかかろうとするなか、将来的にチームの中軸となることを期待されているのは、現在20代前半の「デ・ヨング世代」だろう。そこで今回は、彼らをベースにした近未来のバルサのベストイレブンを選出してみた。

《選出ルール》
◎デ・ヨングの年齢(21歳)から大きくかけ離れた選手は選出しない。
◎現在チームに所属している選手(Bチーム含む)に限定して選出を行う。
◎各選手は適正のないポジションには配置しない。
◎現チームが採用することの多い4-3-3を使用する。

「デ・ヨング世代」を中心とするバルサベストイレブン。

■ポルテーロ(ゴールキーパー)

ドイツ代表の絶対守護神が、バルサのゴールマウスに鍵をかける。


マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン(26歳)

 加入当初に見られた軽いプレーは、今やほとんど見られない。素晴らしい集中力と反射神経で絶体絶命のピンチを防ぐ守護神を、選出しないわけにはいかないだろう。フィールドプレーヤー顔負けの足元の技術で、最後尾からビルドアップに加われる点も高ポイント。

■右ラテラル(右サイドバック)

ユーティリティ性の高いこのカンテラーノは、もはやラテラルを完全に自分のポジションにしている。


セルジ・ロベルト(26歳)

 元々は中盤を主戦場とする選手だったが、ルイス・エンリケ前監督によってラテラルにコンバートされた。持ち前の高いパス能力で前線の選手たちと積極的に絡み、攻撃に厚みを持たせている。「デ・ヨング世代」よりは少し先輩だが、やはり外すことのできない選手だろう。

■右セントラル(右センターバック)

長身+右利きということもあり、ジェラール・ピケの後継者と目されている。


チュミ(19歳)

 ファン・ブラダリス・モビージャ、通称チュミ。バルサB所属ながら、今季はコパ・デル・レイ3試合に出場している。フィード能力が高い点はバルサのセントラル向き。予測の良さやスピードも兼ね備えており、ハイラインを敷くチームの中で生きることだろう。

■左セントラル(左センターバック)

今季は想定以上の出場時間を確保。チームの戦力となっている。


クレマン・ラングレ(23歳)

 2018年夏にセビージャから加入。187cmと長身ながら足元の技術もたしか。怪我のためにチームを離れているサミュエル・ユムティティがセントラルのファーストチョイスではあるが、今回は「デ・ヨング世代」により近いラングレを抜擢した。

■左ラテラル(左サイドバック)

攻守のバランス感覚に優れるラテラル。バルサB所属ながら、度々トップチームに呼ばれている。


フアン・ミランダ(19歳)

 不動のレギュラーはジョルディ・アルバだが、彼も29歳と決して若くはない。“爆走王”アルバの後継者として期待されるフアン・ミランダは、今季トップチームでコパ・デル・レイ3試合、チャンピオンズリーグ1試合に出場。まだまだ改善すべき部分は多いが、将来性は十分だ。

■ピボーテ(中盤底・アンカー)

今季はトップチームでコパ・デル・レイ1試合に出場している。


オリオル・ブスケツ(20歳)

 同ポジションの先輩であり、同じ姓を持つセルヒオ・ブスケツの後継者候補。相手の先を読んでパスをカットし、攻撃の起点となることができる点はセルヒオに似ているのかもしれない。現在はバルサB所属だが、将来的にはバルサのピボーテに収まり得る人材だ。

■右インテリオール(右インサイドハーフ)

頻繁にボールを受けては、テンポよく味方につなげるプレーが特長。


アルトゥール(22歳)

 今季からバルサに加わったブラジル産のプレーメーカー。相手とボールの間に体を置き、素早いターンでプレッシャーをかわす様は、クラブのレジェンドであるシャビ・エルナンデスを彷彿とさせる。「バルサらしさ」を維持するのであれば、彼を選んでおくべきだろう。

■左インテリオール(左インサイドハーフ)

バルサが、マンチェスター・シティやパリ・サンジェルマンとの獲得レースを制して引き入れた“クラック候補”。


フレンキー・デ・ヨング(21歳)

 今後長きにわたってクラブを背負って立つ存在となることを望み、バルサが7500万ユーロ(約93億6000万円)+ボーナス1100万ユーロ(約13億7000万円)で獲得した逸材。複数ポジションを任せることができるため、チーム戦術に幅を持たせられる選手だ。ヨハン・クライフらクラブの偉大なオランダ人OBたちに続けるか。

■右エストレーモ(右ウイング)

モスキート(蚊)の愛称を持つフランスの超新星。プレーの破壊力は凄まじいものがある。


ウスマン・デンベレ(21歳)

 朝方までテレビゲームに興じたり、練習に遅刻したりと、ピッチ外の問題行動で世間を賑わすこともしばしば。だが、ひとたびピッチに立てば、底知れないポテンシャルの高さを見せつける。利き足という概念がないかのようなドリブルは、相手守備陣を混乱に陥れてしまう。

■デランテロ(センターフォワード)

ポストプレーやスペースへの抜け出しにも秀でた“万能型”デランテロ。


アベル・ルイス(19歳)

 世界的な選手を獲得することが多いバルサの「9番」を、カンテラ出身者が狙うことは非常に難しい。しかし、このアベル・ルイスがトップチームのデランテロに収まったとしても、何ら不思議ではない。現在はバルサBに所属しており、セグンダ・ディビシオンで11試合に出場、2得点を決めている。

■左エストレーモ(左ウイング)

本来であれば中盤でより輝きを放つタイプ。コパ・デル・レイ準々決勝セビージャ戦でエストレーモ起用されたことを考慮した。


カルレス・アレニャ(21歳)

 昨年12月4日にトップチーム登録された有望株。その2日前のリーガ・エスパニョーラ第14節ビジャレアル戦では、メッシのパスを受けると冷静なチップキックでネットを揺らし、リーガ初ゴールを決めている。中盤にはデ・ヨングとアルトゥールがいるためエストレーモでの選出となったが、彼らやリキ・プッチと併用して本職の中盤で起用することもできる。

 もちろん、他クラブから優秀な選手を連れてくることも多いバルサにおいて、カンテラ色の濃いこのベストイレブンがそっくりそのまま現実になる可能性は薄いだろう。だが、彼ら「デ・ヨング世代」の出来が、近未来のバルサの浮沈に大きく関わってくることは間違いない。

文=松本武水
写真=Getty Images

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