レアル・マドリードへの移籍願望を口にした選手たち [写真]=Getty Images
チェルシーに所属するベルギー代表MFエデン・アザールの発言が大きな話題を呼んでいる。同選手は7日に行われたプレミアリーグ第8節サウサンプトン戦の試合後、「レアル・マドリードは世界で最高のクラブだ。今でもそう言うのは、僕は嘘を言いたくないから。レアル・マドリードに行くのは小さい頃からの夢だった」とコメント。以前から噂されていたレアル・マドリードへの移籍願望を口にした。
これを受けて移籍報道が再熱するなか、スペイン紙『マルカ』は過去にレアル・マドリードへの憧れを語った選手たちをまとめて掲載。残念ながら移籍が実現しなかった、あるいは現時点では夢を叶えられていない選手たちが並んだが、果たしてアザールは有言実行となるのか。今後の動向が注目される。
■ピエール・エメリク・オーバメヤン(アーセナル)
2016年夏、ドルトムントに所属していたガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤンは、レアル・マドリード以外のクラブには移籍しない意向を明かした。その理由について、「母方の父である僕の祖父は、自分がスペインでプレーすることをいつも望んでいた。彼が2年前に亡くなった時、僕は“いつかレアル・マドリードでプレーする”と約束した。その目標を果たすために、懸命にプレーしている」とコメント。さらに「僕がドルトムントを退団するのは、レアル・マドリードへ移籍する時だけだ。レアル・マドリードが唯一のクラブなんだ。彼らから声がかからない限り、僕はここを去らないよ」とまで語った。しかし、それから1年半後の今年1月、新天地に選んだのはアーセナルだった。
■ネイマール(パリ・サンジェルマン)&フィリペ・コウチーニョ(バルセロナ)
同い年で、ユース年代からブラジル代表の常連メンバーだったFWネイマールとMFフィリペ・コウチーニョ。彼らがまだ10代半ばだった2008年に行われた『マルカ』紙のインタビューでは、こんなコメントを残している。「君たちの憧れのクラブはどこ?」と尋ねられると、コウチーニョは「レアル・マドリードだ。世界最高のクラブだからね」と返答。ネイマールも一言「レアル・マドリード」と返した。ところが、2013年にはネイマールが、そして今年に入ってコウチーニョが入団したのはバルセロナだった。『マルカ』紙がレアル・マドリード寄りのメディアであることを意識した発言だったのかもしれない。
■ラダメル・ファルカオ(モナコ)
過去には、思いがけない形でレアル・マドリードへの想いが明らかになったケースもある。コロンビア代表FWラダメル・ファルカオの父ラダメル・ガルシア氏は2012年、息子がアトレティコ・マドリードのエースとして活躍していたにも関わらず、レアル行きの可能性について言及。「息子の夢は、レアル・マドリードでプレーすることだ。幼い頃から、ずっとね」、「彼の現在の目標は、マドリーに移籍することだ。それが無理だった場合、プレミアリーグでプレーすることになる。交渉は、クラブ次第となるだろうがね」とコメントした。地元ファンの反感を買ったのは言うまでもない。それから1年後、同選手が加入したのは、宿敵レアルでも、プレミアリーグのクラブでもなく、フランスのモナコ。意外すぎる移籍先は当時大きな話題となった。
■アルトゥーロ・ビダル(バルセロナ)
今夏、バイエルンからバルセロナに加入したチリ代表MFアルトゥーロ・ビダルも、レアル・マドリード行きを夢見ていた選手の一人。2011年、レヴァークーゼンからユヴェントスへの移籍が決まった際に、「これはレアル・マドリードへ行くための一つのステップだ」と発言していた。また本人の自伝のなかでも、古巣コロコロのポペイロ(用具係)による「彼はずっとレアル・マドリードでプレーすることを夢見ていた」という発言が紹介されている。しかし、チャンピオンズリーグでレアルと対戦した際に何度も不利な判定を受けたとして、すっかり心変わりしてしまったようだ。今では“アンチ・レアル”の一人として知られている。
■ルーカス・モウラ(トッテナム)
2012年当時、サンパウロに所属していたブラジル代表MFルーカス・モウラには複数の欧州クラブからラブコールが届いていた。レアル・マドリードもそのうちの一つで、彼の両親や代理人はスペインまで招待されて、スタジアムやクラブ施設を見て回ったという。そんな折、本人は「レアル・マドリードのユニフォームを着るのが夢だ。いつかあそこでプレーしたい」とのコメントを残した。しかし実際には、同胞のレオナルドがスポーツディレクターを務めていたパリ・サンジェルマンへ移籍。今年からはトッテナムへ活躍の場を移した。
■ホアキン・サンチェス(ベティス)
ベティスの主将を務める元スペイン代表MFホアキン・サンチェスは、スペインのラジオ番組で過去にレアル・マドリードへの移籍が迫っていたことを明かした。同選手によると、レアルへの移籍にかなり前向きで、「メディカルチェックを受ける準備も出来ていた」という。しかし、当時会長を務めていたマヌエル・ルイス・デ・ロペラ氏が巨額の移籍金を要求したために、交渉は破談に終わったようだ。
■クリスティアン・プリシッチ(ドルトムント)
「サッカー選手なら誰でも夢を持っているし、僕の夢の一つはレアル・マドリードでプレーすることだ。あのユニフォームを着ることができる選手はそうたくさんはいない」。そうコメントしたのは、ドルトムントでプレーするアメリカ代表MFクリスティアン・プリシッチだ。まだ20歳と若く、アザール獲得が失敗に終わった場合の代替案としてレアル・マドリードがリストアップしているとの報道もある。
■ロメル・ルカク(マンチェスター・U)
ベルギー代表FWロメル・ルカクは、2010年に行われた『マルカ』紙のインタビューで、レアル・マドリードへの想いを語っていた。当時まだアンデルレヒトに在籍していた青年は、「僕の夢はベルナベウでプレーすること。マドリーはスペシャルなクラブだ」とコメント。以降、スペイン行きが噂されることもあったが、チェルシー、ウェスト・ブロムウィッチ、エヴァートン、マンチェスター・Uとプレミアリーグのクラブを渡り歩いている。
(記事/Footmedia)
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