バルセロナでのラストマッチとなったイニエスタは82分までプレーした [写真]=Getty Images
リーガ・エスパニョーラ第38節が20日に行われ、バルセロナとレアル・ソシエダが対戦した。
今シーズン限りでバルセロナを退団する主将のアンドレス・イニエスタにとって、この試合が同クラブでのラストマッチとなる。試合開始前にはファンからイニエスタの背番号“8”を横にして“∞”とすることで無限の意を表すコレオグラフィーが形作られ、カンプ・ノウ全体がチームに数々の栄冠をもたらしてきた名手との別れを惜しんでいた。
一方、レアル・ソシエダにとってもカンテラ(下部組織)時代から18年間にわたってチーム一筋のキャリアを送り、今シーズン限りでの引退を決意したキャプテンのシャビ・プリエトにとって現役最後となる試合。この一戦はクラブのレジェンドに最後の花道を作るため、両チームにとって非常に大きな意味を持つゲームとなる。
試合は序盤にレアル・ソシエダが攻勢に出てチャンスを作り、その後徐々にバルセロナが主導権を握っていく展開に。双方が決定機を生み出しながらも得点は動かず、試合はスコアレスのまま折り返した。
試合が動いたのは57分。フィリペ・コウチーニョがゴール左前からカットインしてミドルシュートを放つと、見事な弾道を描いた一撃がゴールへと吸い込まれていった。ブラジル代表のテクニシャンが得意の形からチームに先制点をもたらし、バルセロナが1点のリードを奪った。
この試合でも正確なパスや機を見たミドルで対戦相手の脅威となっていたイニエスタは、82分にパコ・アルカセルと交代。カンプ・ノウを訪れたシャビらがスタンドから見守る中で、目に涙を浮かべながらチームメイトたちと握手や抱擁を交わし、リオネル・メッシに腕章を託してピッチを後にした。
89分にはレアル・ソシエダもベンチスタートだったシャビ・プリエトをピッチに投入。アウェイチームも鋭い攻めを見せて少なからずチャンスを創出したものの、バルセロナの守備陣は最後まで相手に得点を許さなかった。
試合はそのままバルセロナが1-0で勝利を収め、バルセロナはイニエスタにとって同クラブでのラストマッチとなった一戦を白星で飾ると同時に、今シーズンのリーグ戦28勝目を記録し、最終的な勝ち点を「93」まで伸ばしている。
【得点者】
1-0 57分 フィリペ・コウチーニョ(バルセロナ)
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By サッカーキング編集部
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