元スペイン代表DFカルレス・プジョル氏が、古巣バルセロナと宿敵レアル・マドリードのDFリーダーについて自身の見解を示した。
まず、リーガ・エスパニョーラで首位を快走しているバルセロナに対して「とても良くやっている。重要な選手の離脱があったが、それを乗り越えて前進している」と高い評価を与えたプジョル氏。なかでも、右足ハムストリングの負傷により離脱を強いられたフランス代表DFサミュエル・ユムティティのパフォーマンスを絶賛している。
「ユムティティは素晴らしいシーズンを過ごしている。私にとって、彼は世界で三本の指に入るセンターバックだ。バルセロナの守備陣にとっては、重要な存在である彼を失うことは痛い。しかし、残された選手たちが良いプレーをしてくれることだろう」
プジョル氏は一方、2日に行われたリーガ・エスパニョーラ第14節アスレティック・ビルバオ戦で、通算19回目の退場処分というリーグ記録を作ったレアル・マドリードのスペイン代表DFセルヒオ・ラモスについても言及。「なぜ、そんなに(退場が)多いのかは、本人に聞いてみるべきだ」と前置きしたうえで、同選手と同様に激しいプレーを持ち味としながらも、リーグ通算2回しか退場処分がなかった自身の現役時代を振り返った。
「誰もが見たことがあると思うが、私のプレースタイルはハードだった。しかし、常にクリーンだった。ピッチでは必ず相手より先にボールに追い付くように努めていたんだ。もちろん、うまくいかずに遅れてしまうこともあったが、ファウルをする意図は一切なかった」
鼻骨骨折を負っている中、アスレティック・ビルバオ戦に強行出場したS・ラモス。フェイスガード着用でのプレーに関して、プジョル氏は経験者として助言を求められたと報じられている。バルセロナの元キャプテンとレアル・マドリードの現主将という間柄ではあるが、退場処分を受けない方法も伝授してあげた方が良いのかもしれない。
文=北村敦