メッシはノーカウント?…好調FWザザ、“特別ルール”での得点王獲得へ意欲

ザザ

リーガ第8節終了時点で7ゴールを挙げているバレンシアFWザザ [写真]=NurPhoto via Getty Images

 今シーズンのリーガ・エスパニョーラで、最も強烈なインパクトを残しているとも言えるクラブがバレンシアだ。2シーズン連続で12位に沈んでいたが、今シーズンは第8節終了時点でバルセロナに次ぐ2位。躍進の原動力となっているのは、イタリア代表FWシモーネ・ザザだろう。

 9月は4試合で4ゴールを記録し、18日にLFP(スペイン・プロリーグ機構)から月間最優秀選手に選出されたザザ。自身を上回る7ゴールを記録したバルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシを抑えて受賞したということを意識しながら、喜びのコメントを残している。

「受賞は本当に嬉しい。なぜなら、これはチームに対する評価だからね。一人で試合を決められるのはメッシしかいないよ」

 現在は4試合連続得点中で、メッシの11ゴールに次ぐ7ゴールを挙げているザザ。「僕にとって最も重要なのは、チームの順位だ」と強調しながらも、冗談ながらに“特別ルール”でのピチーチ(得点王)獲得に意欲を見せた。

「これからも多くのゴールを決め、ピチーチ争いで首位を守りたい。もちろんメッシはノーカウントでね。もしシーズン終了まで2位でいられたら、本当にリーグ側に提案してみるよ」

 バレンシアは現在、スペイン代表FWロドリゴも5試合連続ゴール中と絶好調。ザザと合わせて12ゴールを挙げている。バルセロナのメッシとウルグアイ代表FWルイス・スアレスが記録している14ゴールに次ぐ数字であり、2人のバランスを考えれば前線の最強コンビと言っても過言ではない。強力2トップを武器に強豪復活を果たしたバレンシアは、結果だけでなく内容も非常に優れており、今後は一段と目が離せない存在となっていきそうだ。

文=北村敦

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