カタルーニャ独立運動の波紋を受けるサッカー [写真]=Jose Antonio Garcia Sirvent
土曜日に行われたリーガ・エスパニョーラ第8節アトレティコ・マドリード対バルセロナ戦も、近頃多発しているカタルーニャ独立運動の影響を避けることはできなかった。
この日アトレティコのホームスタジアム、ワンダ・メトロポリターノには多くのスペイン国旗が掲げられ、旗には政治的なメッセージが書かれていた。フラッグは様々な場所に点在していたが、とりわけ前半にバルセロナが攻撃していた南スタンドのゴール裏に集中している。
ゴール裏に陣取るのは、フレンテ・アトレティコ(アトレティコ・マドリードの熱狂的サポーター)だ。試合開始前には、ひとつの座席に1枚の国旗が準備されている場面が確認されている。いくつかの国旗には、アトレティコ・マドリードのワッペンが付けられ、持ち主の出身地の名前や「スペイン団結、万歳!」というダイレクトなメッセージが書かれていた。
「カタルーニャはスペインのものだ」という言葉を筆頭に、スタンドからはいつものように「スペイン万歳」の合唱が起こった。その矛先はやはりスペイン代表DFジェラール・ピケである。バルセロナのスターティングメンバーが発表されるとき、ピケの名前が開場のマイクから流れると、スタジアムでは大きなブーイングが起きた。また試合中にはピケがボールに触る度に口笛が鳴らされている。
(記事提供:ムンドデポルティーボ日本語版)