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状況&データはバルセロナ有利か、アトレティコは新本拠地で新たな歴史を

2017.10.14

[写真]=ムツ カワモリ

 約2週間の中断期間を経て再開されるリーガ・エスパニョーラ。14日に行われる第8節では、4位アトレティコ・マドリードと首位バルセロナによる上位対決が行われる。

 両チームは共に、開幕7試合を終えた時点で無敗をキープ。しかし、6ポイントの開きがあるように、チーム状況は対照的だ。

 今夏、エルネスト・バルベルデ新監督が就任したバルセロナは4シーズンぶりの開幕7連勝を達成。この試合に勝てば、2013-14シーズンにヘラルド・マルティーノ監督が率いたチームが成し遂げた開幕8連勝のクラブ記録に並ぶ。

 対するアトレティコは、ここまで4勝3分。昨シーズンの7節終了時と全く同じ成績を残している。4失点はリーグで4番目に少ないものの、12得点はリーグ7位。チェルシーから復帰を果たしたFWジエゴ・コスタはFIFAの補強禁止処分によって来年1月までプレーできず、FWアントワーヌ・グリーズマンへの依存度が高いという課題は今シーズンも克服できていない。

 なお、グリーズマンはアトレティコ加入以降、バルセロナとのリーグ戦6試合に出場して無得点。FWリオネル・メッシがアトレティコとのリーグ戦22試合で22ゴールをマークしているのとはあまりに対照的で、頼りになるはずのエースもこの対戦では沈黙を続けている。

 過去の対戦成績でも、圧倒的に分が良いのはバルセロナだ。アトレティコ相手のリーグ戦は最近14試合に負けなし。最後に敗れたのは、2010年2月までさかのぼる。旧本拠地ビセンテ・カルデロンで1-2の敗戦を喫したとき、アトレティコを率いていたのはキケ・サンチェス・フローレス(現エスパニョール監督)だった。つまり、ディエゴ・シメオネ監督はバルセロナ相手にリーグ戦で勝利を挙げたことがない(過去11試合で3分8敗)。

 しかし、「敵は己の内にあり」ということわざが存在するように、盤石であるはずのバルセロナにもウィークポイントがある。それが、バルセロナを再び上昇気流に乗せたバルベルデ監督だ。同監督はアトレティコとの公式戦最近11試合に勝利がなく、シメオネ監督には1度も勝ったことがない。過去に「シメオネは厄介な選手だった。今のアトレティコは選手時代のシメオネのようだ」というコメントを残したように、アトレティコ、そしてシメオネ監督には苦手意識を持っている。

 奇しくも、両指揮官にとっての“天敵”と相対することになる今回の一戦。どちらも初勝利を目指して戦うことになり、今後のシーズンを占う意味でも重要な90分間となるだろう。

 なお、この試合を裁くのは、マテウ・ラオス主審。2008-09シーズンからリーガ1部で笛を吹く同主審は、今年2月の前回対戦を含めて両チームによる試合を過去4度担当している。結果はバルセロナの2勝2分。ここでもアトレティコは不利なデータを突き付けられている。

 新本拠地「ワンダ・メトロポリターノ」で迎える初めてのバルセロナ戦で、アトレティコは新たな歴史を作ることができるのか。“ストップ・ザ・バルセロナ”の合言葉と共に新たな戦いへの幕が上がる。

記事/Footmedia

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By Footmedia

「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

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