ロナウド氏、古巣レアルの不振にも余裕「何かあったら私がシェイプアップして出よう」

ロナウド氏

古巣へエールを送ったロナウド氏 [写真]=Getty Images

 スーペルコパ・デ・エスパーニャ(スペイン・スーパーカップ)では宿敵バルセロナを一蹴するなど、リーガ・エスパニョーラで独走を予想する声もありながら、ここまで2勝2分1敗の8位に沈んでいるレアル・マドリード。だが、大物OBの一人である元ブラジル代表FWのロナウド氏が、古巣への揺るがぬ信頼を表した。

 スペインで行われたゴルフのチャリティイベントに出席したロナウド氏は、集まった報道陣からレアル・マドリードの状況について質問されると、「開幕したばかりで騒ぎ立てるのではなく、終了した時の成績を見ればよい」とチームに向けられた疑問を一蹴した。

「レアル・マドリードには欠けているものはないと思っている。それは近年の実績が証明している。昨シーズンも現在と似たような状況に置かれた時期があったが、最終的にチャンピオンズリーグとリーガを制覇した。ホームで3試合連続で勝てなかったことで疑問が生じているようだが、チームの実力には何の疑いもない。再び良い結果を残し始めるだろう」

 レアル・マドリードで不安視されているのは、スーパーサブのFWアルバロ・モラタのチェルシー移籍により、実績のあるセンターフォワードがFWカリム・ベンゼマだけとなった前線だ。だが、現役時代は世界最高の点取り屋として鳴らしたロナウド氏は、現在の戦力で十分との見解を冗談を交えながら示している。

「レアル・マドリードのチーム構想は完璧だ。世界最高の選手である(ポルトガル代表FW)クリスティアーノ・ロナウドに、多くのゴールを決めてくれるベンゼマを擁している。レアル・ソシエダ戦で素晴らしいプレーをしてゴールも決めたカンテラ出身の若手(ボルハ・マジョラル)もいる。それゆえ“9番”を獲得する必要はない。それ以外にも得点力のある選手が多いし、問題が生じるとは思えない。もし何かあったら、私がシェイプアップして出場しよう」

 ロナウド氏がレアル・マドリードの得点力に太鼓判を押せる最大の理由は、自身と同じ姓であるC・ロナウドの存在だろう。5試合の出場停止から復帰した20日のベティス戦では不発に終わったC・ロナウドだが、23日のアラベス戦では今シーズン初ゴールに期待したい。

文=北村敦

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