鍵を握るのはネイマールの父…PSGはビッグマネーの支払い待ったなし?

ネイマール

代理人も務めるネイマールの父 [写真]=Manel Montilla - MD

 パリ・サンジェルマンへの移籍報道が加熱の一途を辿るブラジル代表FWネイマール。残留を信じて疑わないバルセロナだが、代理人でもある同選手の父親と22日に行われた話し合いでは思うような成果をあげなかった。現時点においてネイマール残留は以前ほど確実ではないと言わざるを得ない。

 ネイマールが数日前にバルセロナ残留の意思を強調するコメントを残していた。しかし、22日にチームが合宿を行っている米国ニュージャージー州でクラブ首脳陣と話し合いの席についた同選手の父親は、パリ・サンジェルマンから巨額のオファーを提示されている事実を明らかに。そして、ネイマールのバルサ残留についても言明を避ける態度に終始したという。これによって、パリ・サンジェルマンがネイマール獲得に向けメガオファーでバルサに攻勢をかけてきている状況が明らかにされた。

 スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』や地元カタルーニャのラジオ局『RAC1』などの複数メディアが報じてきたように、バルサ首脳陣はこれまでネイマールのバルサ残留を信じて疑うことはなかった。しかし22日の話し合いの後では、その確信に亀裂が生じ始めていたとしても何ら不思議ではない。事実、ラジオ局『RAC1』は23日、すでにネイマールが退団に傾きつつあることを指摘している。

 本人は、現在米国での合宿でチームメートのアルゼンチン代表FWメッシ、ウルグアイ代表FWルイス・スアレス、スペイン代表DFジェラール・ピケ、更にジョゼップ・マリア・バルトメウ会長らと良好な関係を保ち続けており。22日に行われたユヴェントスとのプレシーズンマッチでも2ゴールで勝利に貢献するなど、改めてチーム内でその存在感の強さを証明している。またこれまで、パリ・サンジェルマンからの執拗なオファーや今シーズンにユヴェントスからパリ・サンジェルマンへ移籍したブラジル代表DFダニエウ・アウヴェスからの強い勧誘を受けながらも、一貫してバルセロナ残留が一番の選択肢であることを明言していた。

 22日にニューヨークでバルセロナ対ユヴェントスの試合を観戦したネイマールの父親は、試合後に報道陣の質問に応じることなくクラブ首脳陣と同じバスでスタジアムを後にした。そして、バルセロナ首脳陣とネイマールの父親の話し合いはこの後に行われたと見られている。

 23日も両者の話し合いは続けられるようで、ネイマールに設定された違約金2億2200万ユーロ(約288億円)を支払う意思を覗かせているパリ・サンジェルマンのメガオファーにバルセロナがどう応戦していくかが注目される。

(記事提供:ムンド・デポルティーボ日本語版

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