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30歳を迎えたメッシに変化? 今季エリア外からのシュート数がキャリア最多を記録

2017.06.26

6月24日に30歳を迎えたメッシ [写真]=Power Sport Images/Getty Images

 6月24日に30歳の誕生日を迎えたバルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ。三十路を迎えた同選手の今後のパフォーマンスが注目されるが、今シーズンすでに、ある変化が生じていたようだ。イギリス紙『デイリー・メール』が24日に伝えている。

 メッシは今シーズンのリーガ・エスパニョーラで37ゴールを奪い、4年ぶり通算4度目の得点王に輝いた。また、8年連続で公式戦40ゴール以上を記録。ゴールゲッターとして能力を改めて世に知らしめた。

 ただし、得点エリアを分析すると、これまでにない傾向が明らかになったようだ。同紙によると、メッシが公式戦で挙げた54ゴールのうち、ペナルティエリア内からの得点率は74.07パーセントを記録。2004-05シーズンのトップデビュー以降でワーストの数値だったという。一方、ペナルティエリア外からの得点数はキャリアハイの「14」を記録しており、ミドルシュートやロングシュートといった“長距離砲”を新たな得点パターンとして身につけつつあるようだ。

 なお、自己最多の公式戦73ゴールを記録した11-12シーズンは、ペナルティエリア内からの得点率が94.52パーセントを記録。また、ペナルティエリア外からの得点数はわずかに「4」と、当時は得点エリアがかなり限定されていた。

 ただ、こうした変化はメッシ自身の「ストライカーとしての進化」と捉えることができる一方で、チームが志向するサッカースタイルに影響を受けたとも考えられる。14年夏にルイス・エンリケ監督が就任して以降、バルセロナは前線の3トップを最大限に生かすため、高速カウンターを導入。相手の守備陣形が整う前に攻め切ることが多くなった。また、ウルグアイ代表FWルイス・スアレスの加入に伴い、メッシの基本ポジションは最前線の中央から3トップの右へ移動。ゴールから少し遠ざかってプレーを開始することとなった。チームの新たな戦い方に順応させていった結果、メッシはミドルシュートやロングシュートを多用するようになり、同パターンでのゴールが多くなったのかもしれない。

 来シーズンは、エルネスト・バルベルデ新監督のもとで新たなスタートを切るバルセロナ。“クライフ・イズム”を知る新指揮官がどのようなスタイルを採用するのか。また、チームのエースであるメッシのプレーにどのような影響を与えるのか。30歳を迎えた“天才”にはさらなる注目が集まりそうだ。

(記事/Footmedia)

By Footmedia

「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

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