バルサ退団のエンリケ監督、ファンに対して「いつも愛を感じていた」

エンリケ監督

今シーズンでバルセロナから去るエンリケ監督 [写真]=Pere Puntí - Pere Puntí

 今シーズン限りでバルセロナの監督業から離れるルイス・エンリケ監督は、ファンたちと過ごした3年間を振り返り、「私はリーダーになるためにここにやって来た。そしてそうあり続けた」と強調した。

 21日に行われたリーガ・エスパニョーラ最終節から一夜明け、会見に臨んだエンリケ監督。最終節の相手エイバルについて「彼らがプレスをかけてくるチームであることは分かっていたが、序盤は中盤でのプレスに苦しんだ。エイバルは少し違った作戦でプレーをしていた。後半に入って、難しいと分かっていながらも、彼らはカウンター狙いでプレーしていた」と話した。また「試合を通じ、私たちは決して最後まであきらめてはならないということを学んだ。チームはクオリティの高さと逆転する力を見せつけた。エイバルはリーガ・エスパニョーラの試合が甘くはないといわんばかりに、バルサにとって試合を難しいものにした」としている。

エンリケ監督への感謝を込めた横断幕 [写真]=Anadolu Agency/Getty Images

 続いて、今シーズンのリーガ・エスパニョーラについての感想を指揮官は「特にシーズン序盤ではそうだったが、固定メンバーで戦うことができなかったのは大きな痛手であった。そのツケをシーズン終盤で払うこととなった」とコメント。固定メンバーで戦うことの重要性を指摘。

 加えて「私たちはファンの素晴らしいサポートに感謝しているし、シーズン中にチームはその感謝の気持ちをピッチで表現し、上手くいくように努めてきた。しかしわずかな差でタイトルを勝ち得ることができなかった。私たちは常にタイトルを勝ち取るためにここでプレーしているが、リーガ・エスパニョーラのタイトルを手にするのは、最も多くの勝ち点を積み重ねたチームである。レアル・マドリードはそれに値するチームであったし、彼らを祝福しなければならない。私たちは、自分たちがどこで失敗したかも分かっている」とレアル・マドリードを称賛。

 感動的な夜を振り返り、「自力では優勝できないことは分かっていた。だが私たちはこうして最後の試合までしっかり戦い抜いたし、優勝チームを祝福している。そしてタイトルを勝ち取れるチャンスは残っている。どんな試合でも、サポーターからいつも多くの愛を感じていた。既に話したように、選手や監督としてここにいられるということの特別さを感じている。最後にそういった気持ちをファンに届けたいと思っている」と応援してくれる人たちへの感謝を示した。

 バルセロナの監督として、最後の試合となる27日のコパ・デル・レイ決勝戦へ向け、「(対戦相手の)アラベスについては既に1カ月前から分析しているが、4枚で前線からプレスをかけたり、引き気味にプレーもしたりとまた違った戦い方をするチームである。特にこれといったことはない。クラブ、選手、ファンの愛情とともに戦うだけだ」と最後にコメント。

(記事提供:ムンド・デポルティーボ日本語版

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