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S・ラモス、セットプレーで得点量産…元コーチが強さの秘密を明かす

2017.04.14

セットプレーで無類の強さを見せるセルヒオ・ラモス [写真]=Getty Images

 レアル・マドリードの元アシスタントコーチが、同クラブに所属するスペイン代表DFセルヒオ・ラモスのセットプレーでの攻撃参加における強さの秘密について明かした。大手メディア『ESPN』でのインタビュー内容を引用する形で、スペイン紙『アス』が報じている。

 S・ラモスは今シーズン、公式戦10ゴールを記録。ウェールズ代表FWギャレス・ベイルよりも多い、チームで4番目の得点数だ。特にセットプレーの強さは特筆すべきものがあり、ヘディングシュートで何度もゴールネットを揺らしてきた。

 セルヒオ・ラモスが2005年の夏にセビージャからレアル・マドリードに移籍した当時、ヴァンダレイ・ルシェンブルゴ監督の下でアシスタントコーチを務めていたパウロ・カンポス氏は、同選手のセットプレーの強さについて、不断の努力と類まれなるセンスがあったと明かしている。

「チームの練習が終わった後、セルヒオ・ラモスはグラウンドに残って、イケル・カシージャス、ロナウド、デイヴィッド・ベッカムらとFKやシュートの練習を行っていた。そうした居残り練習は、毎週少なくとも3回は行われていたし、1回あたり40分はやっていたね。彼はいつも一流選手から学ぼうとしていたんだ」

「彼は背がそれほど高くない。だが、ボールを捉えるタイミングが抜群で、とても賢いんだ。彼のジャンプ力は素晴らしい。ボールがどこに落ちてくるか、いつも把握している。『しかるべき時に、しかるべきポジションにいること』というフレーズがあるけれど、セルヒオの場合はそれに全く当てはまるわけではない。彼自身がボールを呼び込んでいるようだね」

 カンポス氏はそう語ったうえで、セットプレーでセルヒオ・ラモスを止める方法について、次のように持論を述べた。

「セットプレーで彼を止められるか? かなり難しいだろう。対戦相手の監督なら、まずマークすべきはセルヒオ・ラモスだと分かっているはずだ。クリスティアーノ・ロナウド、カリム・ベンゼマ、ペペなどセットプレーに強い選手は他にもいるが、ラモスはその象徴的存在だ。彼を密着マークする選手だけでなく、彼のところまでボールが届かないようにするための選手が必要になる。エリア内で自由な動きができないように対策を取っても、それはなかなか難しいことだ」

 なお、S・ラモスはレアル・マドリード加入後、ここまでリーグ戦通算49ゴールを記録。次の得点で50ゴールの大台に到達する。18日に行われるリーガ・エスパニョーラ第32節スポルティング・ヒホン戦、あるいは23日に行われるバルセロナとの“エル・クラシコ”で、再びセットプレーから得点を挙げることになるのか、注目が集まる。

(記事/Footmedia)

By Footmedia

「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

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