メッシが出場停止のバルセロナ、降格圏内のグラナダを倒して難敵との連戦に向かえるか?/リーガプレビュー

 バルセロナがアウェイでグラナダと対戦する一戦は、順位表で上から2番目と下から2番目のチームの激突となる。

 現在19勝6分3敗で2位のバルセロナは、前節はホームでバレンシアを下して連敗を回避。3連覇に向けて厳しい戦いが続いている優勝争いは、3位セビージャが6ポイント差に後退したため、消化が1試合少ないながら2ポイント先を行く首位レアル・マドリードとの一騎打ちの状況となった。代表戦帰りの選手が15人と全体的にコンディションが気になる今節だが、最大の注目は出場停止のFWリオネル・メッシの穴をどのように埋めるかになる。代役候補の1人であるMFアルダ・トゥランが代表戦で負傷したこともあり、逆にチームに残って調整が進められたMFラフィーニャもしくはFWパコ・アルカセルがスリートップの一角に入ると見られている。また、中盤を厚くしてメッシをスリートップの背後に置くためのシステムである3‐4‐3から、本来の4‐3‐3に戻される可能性が高そうだ。

 一方、現在4勝7分17敗で19位のグラナダは、前節はスポルティング・ヒホンとの降格圏内同士の戦いに敗れるなど目下3連敗。残留圏内までは7ポイント差と、目標に向けて早くも黄信号が灯っている。各国代表に招集された選手が8人と下位の中では断トツに多いチームは、故障して戻ってきたMFメフディ・カルセラ・ゴンサレスの代わりにMFイサーク・クエンカが出場する見込みとなっている。一方、リーグ戦中断期間に故障から回復したMFワカソ・ムバラクとDFエクトルはスタメン復帰が予想されている。

 リーグ戦再開後の初戦で取りこぼすことが多いバルセロナだが、4月は次節のセビージャ戦を皮切りに、ユヴェントスとのチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝やレアル・マドリードとの“クラシコ”など難敵との厳しい試合が続々と控えており、格下との対戦となる今節はチームに勢いを付ける勝利が是が非でも欲しい。一方、劣勢が必至のグラナダだが、ホームではここまで4勝4分5敗と五分に近い星を残しているだけに、死にもの狂いで勝ち点を拾いたい。

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