得点後に披露する代名詞の“クリロナポーズ” [写真]=Getty Images
クリスティアーノ・ロナウドのゴールパフォーマンスは? と問われて、多くの人は「俺が主役だ」とばかりに両手を広げて堂々と仁王立ちするパフォーマンスを思い浮かべるだろう。
力強いポーズに大勢の観衆が注目する。そんなヒーローのような姿に憧れて、まねをするサッカー少年も多い。もっとも少年が仁王立ちをすると可愛さ全開になるのだが。
例えば、アヤックス下部組織の試合。ゴールを決めた選手が次々と“クリロナポーズ”を披露していく。途中から得点者ではない選手も便乗(?)して同じポーズを繰り出すほど、C・ロナウドはかっこよく、魅力的な選手だということだろう。(動画はこちら)
なんとも可愛らしい姿にほっこりしたところで、世界最高プレーヤーの写真を振り返っていると、いつもとは違うゴールセレブレーションに目が止まった。特に2010年は興味深い。
同年6月に子どもが誕生したC・ロナウドは、南アフリカ・ワールドカップを終えた後に自身のSNSで「息子が生まれ、父親になった」と公表。この時期に、彼が頻繁に行っていたゴールパフォーマンスを覚えているだろうか。
おしゃぶりのように親指をくわえるポーズの他にも、両手の爪を立てるようなポーズを披露している。当時のスペイン紙によると「息子が子ども用ベッドを登ろうとする」ジェスチャーだという。そう聞くと、なんだか赤ん坊ををあやす父親の表情に見えてしまう。
記憶に新しいのは、2016年11月19日のアトレティコ・マドリード戦。ハットトリックで試合を決定付けると、身をかがめながら右手をあごに添え、前方を見据えるポーズをとった。たちまち「新たなパフォーマンスだ!」と話題になり、SNSではトイレに腰掛けている場面や相撲の四股を踏んでいる場面など、様々な合成画像が作成された。
2014年4月29日のバイエルンとのチャンピオンズリーグ準決勝第2戦では、記録達成を示すパフォーマンスを見せた。元ミランのジョゼ・アルタフィーニ氏、バルセロナのリオネル・メッシが持つ1大会最多得点記録に並んでいたC・ロナウドは、新記録となる15ゴール目を決めると手で数字を表した。
C・ロナウドはゴールだけではなく、その後のパフォーマンスでも我々を楽しませてくれる。ここまで普段とは異なるゴールパフォーマンスを紹介してきたが、お馴染みのポーズでもそれは変わらない。2014年5月25日、チャンピオンズリーグ決勝では自慢の肉体美を存分に見せつけた。のちに、自身が出演するドキュメンタリー映画『Ronaldo, the movie』の撮影だったという事実が判明したが、鍛え上げられた見事なボディに心を奪われた女性も多いだろう。
さて、次はどんなパフォーマンスで楽しませてくれるのだろうか。リーガ・エスパニョーラの得点ランキングでは現在、バルセロナのリオネル・メッシ(19得点)、ルイス・スアレス(18得点)に次いで3位につけているC・ロナウド(15得点)。得点王争いからも目が離せない。