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リーグ2戦連続の劇的弾…S・ラモスを各国メディアが称賛「特別な力が宿る」

2016.12.12

デポルティーボ戦で決勝ゴールを決めたDFセルヒオ・ラモス [写真]=Getty Images

 リーガ・エスパニョーラ第15節でデポルティーボに本拠地サンティアゴ・ベルナベウで3-2の勝利を収め、公式戦35試合無敗となるクラブ新記録を樹立したレアル・マドリード

 敵地カンプ・ノウで宿敵バルセロナと1-1のドローに持ち込んだ前節の“クラシコ”に続き、またもや後半アディショナルタイムに値千金の劇的ゴールを決めた主将のスペイン代表DFセルヒオ・ラモスを、世界各国のメディアが称賛している。

 イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド、フランス人FWカリム・ベンゼマ、ウェールズ代表FWギャレス・ベイルの“BBCトリオ”が温存されたチームを窮地から救ったS・ラモスを褒め称えた。

「BBCの不在?いや、彼らにはいつだってセルヒオ・ラモスがいる。この日もデポルティーボを92分に屈服させた。レアル・マドリードは最後の最後で地獄から天国へと駆け上がった」

 また、フランス紙『レキップ』は、同じく試合終盤の逆転劇や同点劇を十八番としたアレックス・ファーガソン監督時代のマンチェスター・Uを引き合いに出し、S・ラモスの大事な場面での決定力に舌を巻いた。

「アディショナルタイムのことを、かつての“ファギー・タイム”のように今後は“ラモス・タイム”と呼ぶことができる。このスペイン人が試合終了間際のセットプレーでヘディングを叩き込むのは、先週の“クラシコ”で見た姿そのままだった」

 一方、「またしてもセルヒオ・ラモス!」との見出しを掲げたアルゼンチン紙『Ole』は、チームが新記録を樹立できたのは主将の勝負強さがあってこそとの見解を示した。

セルヒオ・ラモスはギネスブックに載るべきだ。何という勝負強さだろうか。レアル・マドリードは35戦無敗というクラブ史に輝く記録を打ち立てたが、この偉業は彼の存在抜きでは語れない」

 また、ブラジル紙『Globoesporte』は、先日の“クラシコ”はもとより、延長戦の末にアトレティコ・マドリードおよびセビージャをそれぞれ下した2013-14シーズンのチャンピオンズリーグ決勝ならびに今シーズンのUEFAスーパーカップでも劇的な同点弾を挙げるなど、セルヒオ・ラモスが幾度となく起死回生のゴールを決めていることを強調した。

セルヒオ・ラモスの辞書にゲームオーバーという言葉はない。彼が後半アディショナルタイムにヘディングでゴールを決めるのは、CL、スーパーカップ、クラシコなど数知れない。時計の針が90分を刺すと、彼の肉体には特別な力が宿るようだ」

 セルヒオ・ラモスの2節連続の劇的弾により2位バルセロナに6ポイント差を付け、2年振りの世界王者を目指してFIFAクラブワールドカップ ジャパン 2016へ臨むレアル・マドリード。優勝候補筆頭の欧州王者に挑んでくる相手に対し、主将の魂の一撃が炸裂するか。期待は高まる一方だ。

文=北村敦

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