レアル・マドリードが終了間際に逆転し、デポルティーボに勝利した [写真]=Real Madrid via Getty Images
リーガ・エスパニョーラ第15節が10日に行われ、レアル・マドリードとデポルティーボが対戦した。
レアル・マドリードは前節、バルセロナと引き分けてリーグ戦の連勝が6でストップ。それでも公式戦の連続無敗記録は継続中で、この試合に勝利すれば連勝は「35」となり、クラブ新記録を樹立することになる。デポルティーボは前節7試合ぶりに勝利を手にしており、その勢いを維持してレアル・マドリードからも勝ち点を奪いたいところだ。
FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2016のための来日を控えているレアル・マドリードは、クリスティアーノ・ロナウドやルカ・モドリッチ、カリム・ベンゼマをメンバー外とし温存。スタメンにはGKケイロル・ナバス、DFセルヒオ・ラモス、MFマルコ・アセンシオ、ハメス・ロドリゲス、FWアルバロ・モラタらが名を連ねている。
レアル・マドリードは立ち上がりから攻撃に出る。12分、右サイドからアセンシオがクロスを上げると、一度はディフェンダーに奪われる。しかしこれをナチョ・フェルナンデスがカットしてシュートに持ち込んだが、DFラウール・アルベントサにブロックされた。12分にはイスコがミドルシュートを放つが、枠外となる。
26分、セルソ・ボルヘスにカゼミーロが倒されてレアル・マドリードがフリーキックを獲得。エリア手前の好位置からだったが、S・ラモスのキックはわずかにバーの上に外れている。デポルティーボも28分にアルベントサのクロスからボルヘスがシュートを放つが、惜しくも左ポストをかすめて外れた。
30分、レアル・マドリードはモラタのパスを受けたJ・ロドリゲスがGKプシェミスワフ・ティトンとの一対一を迎えたが、セーブされる。デポルティーボも35分、左サイドからのエムレ・チョラクのフリーキックにボルヘスが頭で合わせたが、左ポストに直撃して先制には至らない。
前半終了間際の44分、レアル・マドリードはJ・ロドリゲスのパスに反応したダニーロがエリア内で倒れるが、ファールを貰うことはできない。結局得点が生まれないまま前半を折り返す。
50分、レアル・マドリードは左サイドから切り込んだが下がっていたモラタにパス。同選手は右足でカーブの掛かったミドルシュートをゴール右隅に突き刺し、先制点をマークした。モラタのシーズン5点目で、レアル・マドリードがリードを奪う。
デポルティーボは57分に負傷から復帰したホセルをピッチに送り込み、反撃に出る。すると62分、最終ラインまで降りていたレアル・マドリードのカゼミーロからフロリン・アンドネがボールをカット。こぼれたところをカルレス・ヒルが奪い、左サイドにパスを送ると、ホセルがゴール左上へ強烈なシュートを突き刺してデポルティーボが試合を振り出しに戻した。
さらに2分後の64分、デポルティーボがカウンターを仕掛ける。右サイドにアンドネが駆け上がり、グラウンダーのクロスを供給。ホセルがゴール前でトラップしてシュートを放つと、GKのK・ナバスに当たってボールはゴールへと吸い込まれた。途中出場のホセルが2ゴールの活躍を見せて、デポルティーボが逆転に成功する。
レアル・マドリードは65分にルーカス・バスケス71分にマリアーノ・ディアスをピッチに送り込んで無敗記録継続へ向けてゴールを狙いに行く。すると84分、L・バスケスが右サイドからクロスを上げ、マリアーノが頭で流し込んだ。交代出場の2人が活躍してレアル・マドリードが2-2の同点とする。
後半アディショナルタイム1分、モラタのヘッドが枠を足らえるが、GKティトニがポストに直撃しながら弾き、ゴールを許さない。しかしその1分後、左CKをS・ラモスが頭で押し込み、土壇場でレアル・マドリードがリードを奪った。同選手は前節のバルセロナ戦に続き、2試合連続で試合終盤にゴールをマークしている。
そのまま3-2で試合は終了した。これでレアル・マドリードは公式戦の無敗記録が「35」となり、クラブ新記録を樹立している。
次節はデポルティーボがホームに最下位のオサスナを迎える。一方のレアル・マドリードは15日にFIFAクラブワールドカップ ジャパン 2016の準決勝で北中米カリブ海王者のクラブ・アメリカとアジア王者の全北現代の勝者と対戦する予定だ。
【得点者】
1-0 50分 アルバロ・モラタ(レアル・マドリード)
1-1 62分 ホセル(デポルティーボ)
1-2 64分 ホセル(デポルティーボ)
2-2 84分 マリアーノ・ディアス(レアル・マドリード)
3-2 90+2分 セルヒオ・ラモス(レアル・マドリード)
By サッカーキング編集部
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