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宮本恒靖はバルサ勝利を予想も「レアルは自信を持って臨める」

2016.12.02

WOWOWエル・クラシコ開幕特番の公開収録にて、宮本恒靖氏(左)と松木安太郎氏(右)が対談を行った

 WOWOWは11月28日、サッカー解説者の松木安太郎氏、元日本代表キャプテンの宮本恒靖氏が出演する番組の公開収録を実施。日本時間12月4日に行われるエル・クラシコのスペシャル対談が都内で開催された。

 いよいよ世界が注目するダービーの幕が上がる。この大一番を前に話題になっているのが、両チームの対照的なチーム状態だ。首位レアル・マドリードは、ここまでリーグ戦無敗。前節の勝利でリーグ戦6連勝をマークした。一方のバルセロナは前節、レアル・ソシエダに序盤から押し込まれ先制を許してしまう。その後リオネル・メッシのゴールでなんとかドローに持ち込むも、ボール支配率は50パーセントを切り、持ち味を発揮できなかった。この結果、両チームの勝ち点差は今季最大の6に開いた。宮本氏は両チームについて、「勝ち点差が結構ある中で迎える試合なので、バルセロナとしてはホームでやるとはいえ、結構なプレッシャーがある。レアルはベイルがいませんが、今すごくバランスが良い戦い方を見つけ出した。(いつもなら)『バルサはやり辛い』と思う試合にも自信を持って臨めると思う」と語った。

 今シーズン開幕前、レアル・マドリードはユヴェントスからアルバロ・モラタを獲得したが、例年になく静かな移籍市場を過ごした印象だ。これについて宮本氏は、チームとしての完成度、戦力の充実ぶりを口にした。

「『チームにとって何が良いのか?』ということを見つけるのがすごく上手になったと思います。ベイルが欠けても、カゼミーロが欠けても、それを補って余りある戦績を残している。そういう意味では興味深いし、今度はカンプ・ノウでそれを作戦として遂行できるのかも見物だと思います」

 そして、両チームとも攻撃の核を失った状態で今節を迎えなければならない。バルセロナは中盤でタクトを振るうアンドレス・イニエスタが、10月のリーグ戦で右ひざのじん帯損傷。クラブの公式HPはクラシコから復帰の可能性を示唆しているが、当初は全治6~8週間の見込みと伝えられていた。対する好調を維持するレアル・マドリードは、ガレス・ベイルが右足首を負傷。こちらはすでに手術を行い今節の欠場が決定している。

 チーム状態や怪我人など、気になるポイントは多いが、松木氏は「どこを取っても世界のサッカーに通ずる試合ですし、(両チームの対戦は)熱いゲームが多いので。多くの歴史がありますが、選手が真っ向勝負をしてくる。今回の試合が今までで1番良いゲームになってほしい」と大きな期待を寄せている。

 対談の最後に行った勝敗予想では、松木氏は3-2、宮本氏は2-1でともにバルセロナの勝利を予想した。チーム状態では分があるレアル・マドリードではなく、なぜバルセロナ勝利を予想したのか?その理由として松木氏は「ホームの強み」と「ベイルの欠場」を挙げた。

「こういうリーグはホームの良さというのが必ずある。とてつもない力が加わっちゃったりする可能性もあるので。宮本さんもレアルはバランスが良いということを言っていたけど、ベイルとかあの辺の選手がいないのは大きんじゃないかな」

 さらに、宮本氏はアウェイで戦うことの難しさについて、ピッチに立つ選手の立場から解説した。現役時代はJリーグのみならず、日本代表でも数多くのアウェイゲームを経験。中でもタイトルを懸けて何度も激突したライバルの敵地は印象深かったようで、「例えば『カシマスタジアムで勝てないな』とか、メンタルの部分が大きいと思う。向こうが最初に仕掛けてくる戦術的な前からのプレスに押されているように感じて、相手のサポーターも盛り上がって自分たちがボールを保持できないとか。そういうことの連続によって、どんどんどんどんデフレスパイラルのような形にはまっていく」と語った。鹿島アントラーズの実力に、相手サポーターが作り出す雰囲気が相乗効果となり、思い通りにプレーするのは困難だったと言う。しかし、この発言に対して松木氏は、2004年AFCアジアカップのヨルダン戦を引き合いに出し、「でも、(宮本氏は)PKのポジションを変えられる男ですから(笑)」と取材陣を笑わせた。

 注目の一戦は、日本時間3日24時15分にキックオフを迎える。今回収録された対談の模様は、3日4時30分よりWOWOWプライムにて放送される。

By サッカーキング編集部

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