ブラジルの19歳新星ジェズス、レアル移籍へ…バルサが争奪戦から撤退

ガブリエウ・ジェズス

U-20ブラジル代表では背番号10を着けていたガブリエウ・ジェズス [写真]=Getty Images

 ブラジル1部リーグのパルメイラスに所属するU-23ブラジル代表FWガブリエウ・ジェズスの争奪戦を、レアル・マドリードが制することが決定的となった。スペイン紙『マルカ』は19日、「バルサが争奪戦から撤退」と見出しを掲げて報じている。

 ジェズスは1997年生まれの19歳。8月に開催されるリオデジャネイロ・オリンピックに出場するブラジル代表メンバーに選出された逸材で、バイエルンやユヴェントス、マンチェスター・U、パリ・サンジェルマンといったビッグクラブからの関心を報じられている。一時はバルセロナが獲得目前に迫っていたと伝えられていたが、6月下旬から争奪戦の様相は混沌としたものになった。

 16日付のスペイン紙『アス』はレアル・マドリードが獲得レースをリードしていると報じていたが、今回の報道によれば、バルセロナはジェズス争奪戦から撤退したようだ。今後はレアル・マドリードとパルメイラスの交渉が進み、移籍が決定すると見られている。

『マルカ』によると、パルメイラスは移籍金2000万ユーロ(約23億5000万円)でのオファーには断りを入れており、レアル・マドリードは3000万ユーロ(約35億2000万円)程度を支払うことになる模様。ジェズスは同クラブへ完全移籍したうえで、2016年末まではパルメイラスにレンタル移籍で加入する形で残留する見通しとなっている。

 ジェズスの保有権は代理人が55パーセント、選手本人が15パーセント、所属元のパルメイラスが30パーセントを有している。代理人保有の“55パーセント”の所在も単一ではなく、複数の有権利者が存在するだけに交渉の複雑化が予想されていたが、レアル・マドリード移籍で決着する見通しとなった。

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