リーガ・エスパニョーラ第33節が16日に行われ、MF乾貴士が所属するエイバルとレアル・ソシエダが対戦した。
勝ち点差3で迎えた11位エイバルと9位レアル・ソシエダの一戦。前節レアル・マドリードに0-4と大敗を喫したエイバルはここ8試合白星なしと不調が続いており、ホームゲームで勝利を取り戻したいところ。レアル・マドリード戦で出番のなかった乾は左サイドで2試合ぶりに先発出場を果たしている。一方のレアル・ソシエダは前節、バルセロナ相手に金星を挙げており、勢いそのままにリーグ戦3連勝を目指す。
試合は開始7分にレアル・ソシエダのゴールで動く。敵陣左サイドからのスローインを受けたダビド・スルトゥサが浮き球をうまくコントロールして相手DFをかわし、エリア手前から右足でシュートを放つと、ドライブがかかったボールがゴール右上に吸い込まれた。
幸先良く先制に成功したレアル・ソシエダは26分、自陣からのロングパスでディフェンスラインの裏へ抜けだしたカルロス・ベラがそのままエリア内に侵入。左足でループシュートを狙ったが、ここは枠の左へ外れた。
するとエイバルが試合を振り出しに戻す。32分、右サイドのアンデル・カパが右足でクロスを供給。ファーサイドのセルジ・エンリクが頭で合わせると、DFに当たってコースが変わったシュートがネットを揺らした。このまま1-1で前半を折り返す。
後半最初のチャンスはレアル・ソシエダ。49分、右サイドからのクロスに中央のマルケル・ベルガラがヘディングで合わせたが、シュートはGKアシエル・リエスゴが好セーブで防いだ。
ピンチを凌いだエイバルは58分、エリア内右で相手のパスミスをカットしたS・エンリクがゴール前にクロスを入れると、GKがわずかに触ったボールにゴール前のゴンサロ・エスカランテが反応。ダイビングヘッドで押し込み、逆転ゴールを奪った。
リードを得たエイバルは68分、乾に代えてダビド・ジュンカを投入した。終盤に差し掛かると、同点を目指すレアル・ソシエダが敵陣に押し込む時間が増えたが、83分にエイバルが決定機を迎える。自陣で奪ったボールをカウンターに繋げると、ディフェンスラインの裏に抜けだしたケコがGKと1対1に。しかしシュートはGKヘロニモ・ルジに阻まれ、追加点とはならない。
決定機を逃したエイバルだったが、レアル・ソシエダに反撃を許すことなく2-1のまま試合終了のホイッスルを迎え、リーグ戦9試合ぶりの白星を挙げた。一方のレアル・ソシエダは3連勝を逃している。なお、乾は68分までプレーした。
次節、エイバルは20日に敵地でバレンシアと、レアル・ソシエダは21日にホームでヘタフェと対戦する。
【得点者】
0-1 7分 ダビド・スルトゥサ(レアル・ソシエダ)
1-1 32分 セルジ・エンリク(エイバル)
2-1 58分 ゴンサロ・エスカランテ(エイバル)