スペインの今季最初の降格はコルドバに決定…わずか1年で1部に別れ

アドリアン・グニノ

コルドバのアドリアン・グニノ [写真]=Getty Images

 4日に第35節の全試合が終了したリーガ・エスパニョーラは、3節を残してコルドバの2部降格が決定した。

 昇格組3チームの中でも最も戦力が劣ると見られていた通り、開幕から13試合未勝利に終わるなど、シーズン序盤から降格圏内を漂ったコルドバだが、年を跨ぐ形で調子を上げると、1月中旬の第19節終了時には14位まで上昇した。しかし、好調は長く続かず、わずか1カ月後の第23節終了時には定位置の最下位に再び転落した。

そして、序盤戦以上の長いトンネルに迷い込んだコルドバは、2日にホームでバルセロナに大敗(0-8)し、17試合未勝利という更に不名誉な記録を更新。通算3勝11分21敗となったチームは、同節の試合を2日後に控える残留圏内の17位アルメリアに11ポイントの差を付けられた。

 この結果、コルドバは順位表で見る限りアルメリアを抜くことは不可能となった。しかし、FIFAから過去の選手獲得における違反を理由に3ポイント剥奪の処分を受けたアルメリアは、CAS(スポーツ仲裁裁判所)に申し出た控訴の結果が出るまでは勝ち点が確定しないため、この時点ではコルドバにも残留の可能性がまだわずかながら残されていた。

 しかし、4日に行われた一戦でアルメリアがホームでセルタとドロー(2-2)を演じたことにより、コルドバとの差は12ポイントに広がった。これにより、アルメリアのCASでの敗訴を考慮したとしても両者の差は9ポイントとなり、直接対決で1分1敗と劣るコルドバが残り3試合で残留圏内に浮上する可能性は完全に消滅。2部降格が最終的に確定し、わずか1シーズンで1部に別れを告げることになった。

 なお、第35節では13位エルチェの残留が確定し、残り2枠となった降格を取り巻く戦いは、19位グラナダ(勝ち点28)、18位デポルティーボ(同30)、17位エイバル(同31)、16位アルメリア(同32)、15位レバンテ(同35)、14位ヘタフェ(同36)の6チームに絞られた。

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