立場急転のエルナンデス…レアル監督「このレベルが続けば移籍対象外」

エルナンデス

セルタ戦で2ゴールを決めたレアルFWエルナンデス [写真]=Getty Images

 わずか数日の間にチーム内における立場が急転することもあるフットボール選手。現在、レアル・マドリードでそれを最も実感しているのがメキシコ代表FWハビエル・エルナンデスだろう。

 今シーズン、マンチェスター・Uからの1年間のローンによりレアル・マドリードに加入したものの、ここまで殆ど出場時間に恵まれなかったエルナンデス。しかし、ウェールズ代表MFガレス・ベイルの故障による4-4-3から4-4-2へのシステム変更や、フランス代表FWカリム・ベンゼマの故障によるセンターフォワードの不足に伴いスタメンに抜擢されると、アトレティコ・マドリードを1-0で下した現地22日のチャンピオンズリーグ準々決勝セカンドレグでは、試合終盤に値千金の決勝弾をゲット。さらに、セルタを4-2で下した26日のリーガ・エスパニョーラ第33節セルタ戦でも2ゴールでチームの勝利に貢献した。

 この結果、つい最近までは今シーズン終了後にマンチェスター・Uに戻ることが確実視されていたエルナンデスだが、ここに来てレアル・マドリードが買取オプションを行使する可能性が出てきているという。実際、カルロ・アンチェロッティ監督もセルタ戦後の記者会見で、来シーズンのクラブ残留に向けたゴーサインとも取れる発言を行っている。

「ハビエル・エルナンデスは自分の出番を満喫し、素晴らしい仕事をしている。ゴールを挙げるという目に見える形で、ここまで続けてきたハードワークの見返りを受けている。もしこのレベルが続けば、レアル・マドリードにとっては移籍対象外になる」

 とはいえ、これまで様々な浮き沈みを経験してきた同選手は、セルタ戦後のインタビューで来シーズンの去就について何度も質問されたものの、あくまでも冷静な態度を貫いた。

「そのテーマに足を踏み入れるつもりはない。僕は今を生きているだけでありレアル・マドリードの選手として愛するフットボールを楽しむことしか考えていないし、世界最高のチームで最大限に出場機会を得ることに集中している。ここでプレーするのが1年で終わるのか否かは僕次第ではない。自分が来シーズンどこにいるかは、神のみぞ知ることだ」

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