C・ロナウドを称賛するジダン氏「彼はまるでエイリアンのようだ」

ジダン氏 C・ロナウド

C・ロナウド(右)について言及したジダン氏(左) [写真]=Getty Images

 レアル・マドリード・カスティージャの助監督を務める元フランス代表MFジネディーヌ・ジダン氏がインタビューに応え、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドについて言及した。8日付のドイツ紙『ディ・ヴェルト』がコメントを伝えている。

 同紙のロングインタビューに応えたジダン氏は、サッカーの指導者だけをやっていて退屈ではないかと問われると、「退屈などではないとはっきりと言える。サッカーはいつまでも私の人生の一部だ。もちろん、たまにカメラの前に出てくるのも楽しいよ。でも、私のいるべき場所はフィールドの上だからね」と、いまだに燃え尽きることのないサッカーへの情熱を語った。

 自身も受賞経験があるバロンドールで、トップチームに所属するC・ロナウドが2年連続の受賞を果たし、バイエルンに所属するドイツ代表GKマヌエル・ノイアーが受賞を逃した理由について「ノイアーは素晴らしい選手。彼はゴールポストの間に立つだけで脅威だ」と、ノイアーの実力を認めながらも「しかし、同じ時代にロナウドが存在したんだ。彼は他の惑星から来たエイリアンのような存在だね。ノイアーには辛いことだけど、バロンドールを獲るにはロナウドを相手にしないといけない」と、C・ロナウドが別次元の存在だと主張している。

 現在、実質的な指揮をとるレアル・マドリード・カスティージャについては「確かに私は、かつて良い選手と言われていた。だが、私は指導者としてはまだ初心者だ。もちろん、過去にはいくつかトップリーグからのオファーはあったけど、私は過去の名声ではなく、指導者としての能力を買われてオファーを受けられるようになりたい」と、指導者としての実力で、トップクラブを率いることを夢見ているようだ。 

 また、自身の元でプレーする息子のエンツォ・ジダンについて聞かれると「まだ彼の父親ほど上手くはないね」と、笑顔で答えている。

 最後に、ドイツ・ワールドカップ決勝の舞台、ベルリン・オリンピック・スタジアムについて聞かれたジダン氏は「私にとって悲しい場所ではないよ。チームメイトとともにワールドカップ決勝の舞台に立てたことは、いつまでも大きな思い出だ。でも、栄光の地でないことは確かだ。あのスタジアムで私が犯した過ちは誇れることではない。あの事件は私にとっての悪い瞬間の一つだけど、それも私の人生の一部なんだ」とマルコ・マテラッツィ氏との“頭突き事件”を振り返った。

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