アトレティコがマンジュキッチ弾でレアルに勝利…スーパー杯29年ぶりの戴冠

29年ぶり2回目の優勝を飾ったアトレティコのメンバー [写真]=Getty Images

 スーペル・コパ(スペイン・スーパーカップ)セカンドレグ、アトレティコ・マドリード対レアル・マドリードの“マドリード・ダービー”が、22日にビセンテ・カルデロンで開催され、1-0でアトレティコ・マドリードが勝利した。この結果、2戦合計2-1としたアトレティコ・マドリードが29年ぶり2度目のスーペル・コパ制覇を達成した。

 昨シーズンのリーガ王者であるアトレティコ・マドリードは、1-1で終えたファーストレグから先発2選手を変更。マリオ・スアレスとサウール・ニゲスに代えてチアゴとアントワーヌグリーズマンを起用し、マリオ・マンジュキッチをワントップする4-2-3-1を採用した。
 
 対するコパ・デル・レイ覇者のレアル・マドリードは、移籍が噂されているアンヘル・ディ・マリアとサミ・ケディラがメンバー外となり、コンディションが万全ではないクリスティアーノ・ロナウドもベンチスタート。カルロ・アンチェロッティ監督は、前線に右からギャレス・ベイル、カリム・ベンゼマ、ハメス・ロドリゲスを配する4-3-3の布陣で試合に臨んだ。

 両者ともに積極性を見せた立ち上がり、早々の2分にホームのアトレティコがゴールキックから試合を動かす。カルロス・モジャのロングフィードをマンジュキッチ、グリーズマンが続けて相手DFと競り合って、頭でボールをつなげる。最後はルーズボールに素早く反応したマンジュキッチがボックス正面からのシュートで冷静にGKイケル・カシージャスの牙城を破って、チームに先制点をもたらした。

 前半の半ばにかけてはレアル・マドリードがポゼッションを高め、展開力のあるシャビ・アロンソとトニ・クロースのパスを軸にサイドから攻撃を仕掛ける。すると、25分に決定機を得る。右サイドからカットインしたハメス・ロドリゲスがダニエル・カルバハルとのワンツーでボックス右に進入すると、そのまま枠内シュートに持ち込む。しかし、このシュートはGKモジャのファインセーブを前にゴールとはならなかった。

 GKのナイスプレーで失点を凌いだアトレティコ・マドリードだが、直後にアクシデント。副審へ執拗な抗議を行った上に頭を叩いたディエゴ・シメオネ監督が退席を命じられ、指揮官不在となる。シメオネ監督はビセンテ・カルデロンのサポーターを煽った後に退席。チームはコーチのブルゴス氏が指揮することとなった。

 ハーフタイムにかけては、レアル・マドリードがペースを掴む。36分にはルカ・モドリッチが右サイドから上げたアーリークロスをハメス・ロドリゲスが頭で合わせるも、シュートはわずかに枠の右へ外れた。続く38分には、ゴール正面でハメス・ロドリゲスのパスを受けたベイルがワンタッチでDFのマークを外し、素早くシュートに持ち込む。しかし、これもわずかに枠の右へ外れた。さらに前半終了直前にはペナルティアーク付近からハメス・ロドリゲスが鋭いミドルシュートを放つも、今度はわずかに枠の左へ外れた。

 レアル・マドリードのアンチェロッティ監督は、ハーフタイム明けにクロースに代えてC・ロナウドを左ウイングとして投入。それに伴い、ハメス・ロドリゲスを前半にクロースが務めていた左のインサイドハーフに配し、より攻撃的な役割を担わせた。

 迎えた後半は、早々にアトレティコ・マドリードが追加点に近づく。49分、ガビがゴール前に入れたFKをラウール・ガルシアが合わせるも、シュートはバーの下に直撃。さらに55分にもラウール・ガルシアがゴールを狙うも、ミドルシュートはわずかに枠を外れた。

 同点に追いつきたいレアル・マドリードは、65分にハメス・ロドリゲスに代えてイスコ、70分にファビオ・コエントランに代えてマルセロを投入するも、集中を切らさないアトレティコの守備をなかなか崩すことができない。

 結局、そのまま最後までリードを守りきったアトレティコが1-0で勝利。宿敵を下し、29年ぶり2度目のスーペル・コパ戴冠を成し遂げた。

【スコア】
アトレティコ・マドリード 1-0 レアル・マドリード

【得点者】
1-0 2分 マリオ・マンジュキッチ(アトレティコ・マドリード)

(記事/超ワールドサッカー)

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