アトレティコがサン・ロレンソからコレアを獲得、チアゴはチェルシーへ

チアゴ・メンデス

チェルシーへの復帰が噂されるMFチアゴ・メンデス [写真]=Getty Images

 今シーズン、18年振りにリーガ・エスパニョーラを制覇したものの、夏の移籍市場では複数の主力選手の出入りが囁かれているアトレティコ・マドリードが、来シーズンに向けて早くも手を打ち始めた。

 アトレティコ・マドリードは現地27日、サン・ロレンソから若手アルゼンチン人FWアンヘル・コレアを獲得することで合意に達したことを、公式サイトで発表した。移籍金は明らかになっていないものの750万ユーロ(約10億5000万円)前後と報じられており、アトレティコ・マドリードとコレアはメディカル・チェックを経て5年契約にサインする運びとなっている。

 現在19歳のコレアは、カンテラ(下部組織)時代から過ごすサン・ロレンソで、昨シーズンにトップチーム昇格を果たすと、今シーズンは前線の要としてイニシアル(前期リーグ)の優勝に貢献した。アトレティコ・マドリードとしては、攻撃的なあらゆるポジションでプレーできるコレアが獲得できたことで、来シーズンに向けた戦力調整がより柔軟に行えることとなった。

 なお、コレアは現在勝ち進んでいるコパ・リベルタドーレスいっぱいまでサン・ロレンソでプレーするため、アトレティコ・マドリードへの合流は少なくとも7月23日および30日に行われる準決勝以降となる。また、8月6日および13日に行われる決勝に進んだ場合、アトレティコ・マドリードでは殆どプレシーズンを送れなくなる。

 アトレティコ・マドリードはその一方で、元ポルトガル代表MFチアゴ・メンデスが退団することが明らかになった。まだ正式発表はないものの、スペインおよびイングランドのメディアによると、チアゴは2004-05シーズンにプレーしたチェルシーに復帰することが確定したとのことだ。

 現在33歳のチアゴは、2010年1月にアトレティコ・マドリードに加入して以来、豊富な経験を生かして中盤で重要な役割を担うと、近年は副将として主将のガビと共にチームの精神的支柱となっていた。アトレティコ・マドリードは、昨年夏は他クラブからの好条件のオファーを断り、減俸を受け入れてまでクラブに残留したチアゴともう1年契約延長すべく交渉を行った。

 しかし、アトレティコ・マドリードでの役目はやり終えたと感じたチアゴは、パリSGへの移籍が決定したブラジル代表DFダヴィド・ルイスの後任を探す古巣チェルシーからの誘いをキャリア最後の転機と考え、再びジョゼ・モウリーニョ監督と戦う意思を固めた模様だ。

モバイルバージョンを終了